人は言葉が使えなければただの生き物かもしれないが、やっぱり言葉が思考を支えているんだなぁ、と思う。
銀行業は自己資本のうえに預金という負債を重ね、レバレッジを効かせた状態でマネーを貸し出しなどの資産として回転させる「歯車(ギア)」のようなもの。
なるほど。
銀行は社会の血液だとか成長の栄養とかいうけれど。
「自己資本の上」に「預金」という「負債を重ね」、「レバレッジ(梃子)を効かせた」状態で「(貸し出し)資産として回転させる」「ギア(歯車)」のようなもの。
実に見事な説明だと思った。
さらに
gearing
【名】
歯車装置
〈英〉《会計》ギアリング、収益を挙げるために他人資本を使用すること、自己資本と他人資本の比率◆〈米〉leverage
もともとギアリング、にはそういう意味があったらしい。
こんな辺りから説明すればバランスシートの理解も面白くできるのではないだろうか。
以前から「そのもの」を"一言で言うと?"というクイズが好きで、よく一人でそんなことを考える。
(つづく)