「古いやつだとお思いでしょうが…」は昭和の懐メロだ。
「最近の若いヤツは"会社を見る眼"がない」と嘆くのは50代以上のベテラン金融マンたちだ。
その会社に「融資するか否か」を独自に見極める力がなくなっている、との意だが、どうも「そのくらいのこと」はコンピューターの専権事項になりそうだ。
ドラマの話ではないが、個人も会社も「融資してもらえるかどうか」の説得の相手がAIでは味気ない。
「なんとかお願いしやすよ」なんて揉み手をしても通じないに違いない。
それとも「三回以上のお願いがあれば融資」なんてAIが学習していくのだとしたらディープラーニングも悪くない。
記事にもあるけれど、今は結構「どんぶり勘定」的な「個人相手のお金の」貸し方、なんてのは細かく見て反応するのはコンピューターが得意なことも頷ける。
自動運転もそうだが「本当に人じゃなきゃいけないこと」の概念が転換するのが2016年の特徴になるのではないだろうか。
提案書なんかもコンピューターの方が出来が良かったりして。
AI融資で新会社 みずほ銀とソフトバンク
2016/11/24付
みずほ銀行とソフトバンクは人工知能(AI)を使った個人向け融資事業を2017年春にも始める。近く共同出資会社「Jスコア」を設立、社長にはみずほ銀の執行役員が就く方向だ。銀行口座の入出金履歴や携帯電話料金の支払い状況、職歴などのデータをもとにAIが融資上限や貸出金利を判定する新たな融資ビジネスが動き出す。設立当初の新会社の資本金は50億円を予定しており、みずほ銀とソフトバンクが50%ずつ出資する。名称は「Jスコア」とし、社長にはみずほ銀行の大森隆一郎執行役員を充てる方向だ。
みずほ銀とソフトバンクが保有する銀行口座の入出金履歴や携帯電話料金の支払い状況、職歴などのデータをAIが分析し、顧客ごとに信用力のスコアをつける。スコアが高ければ高いほど、融資上限が上がり、貸出金利も下がる仕組みだ。
顧客が自ら個人情報を追加して入力することで信用力を高め、より多くのお金を借りたり、金利を下げられたりするようになる仕組みもつくる。
従来の審査以上に大量のデータを分析することで、顧客ごとにきめ細かく融資上限などを決められる。スマートフォン(スマホ)で手続きが完結するため、店舗や人員にかかるコストを大幅に削減できる利点もある。
みずほ銀は、口座開設などの顧客対応にAIを使ったシステムの導入を検討するなど、取り組みを拡大している。