競争に勝つことが目的ではない。
というか勝とうとしたら「それ」が目的になり、努力の軸がズレるのだ。
「他人との競争に勝つため」というよりは、「自分の個性作り」というニュアンス。
欧米の友人たちが口癖のように「think different」という感じに、結果似ているような気がする。
対手に"勝とう"と思えば、その邪心に自らが囚われてしまう。
人の自我というのはげに難しいものだ。
「他人とは違うことを考え、突き詰める」という態度が昇華され、ついにはその「他人」を意識しなくなる境地になり「本当に自分のオリジナル」を考える、ということなのだろう。
つまりは「自分の頭で、自分のこととして考える」ということに収斂されそうだ。
目的がありながらも、目的を意識しない。
まるで禅業の"半眼"そのものだ。
どうもそういうことらしい。