藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

ツキは作れる、ということ。究極の方法。


引き続きワタミの渡邊社長の記事より。
自ら「運」こそが最も重要な要素、と語る渡邊に、インタビュアは「-運をつかむ方法」を尋ねる。
渡邊はそれに即答する。

常に神様に見られていると考え、神様が応援したくなるような行動をとることです。と。(思わず太字にしてしまったわ)

渡邊はさらに「普段からウソばかりついたり、怠けてばかりいる人間を神様が応援しようと思いますか? やはり、誠実にまじめに努力している人間が応援されるでしょう。」
と語っている。

自律のメソッド


前段では、渡邊の「揺るぎない夢を作る構想力」に驚嘆したが、今度は「厳しく自らを律し、継続して緩まぬためのメソッド」である。
渡邊は夢を作り、「きっちりと、あたかも職人のように」実行することでこれまでいくつもの事業を成功に導いてきたのだ。
この「夢を編み出す力」と「実行し続けるためのメンタリティ保持」のからくりを見とおさずして「渡邊美樹の夢をかなえる手帳」だけを購入しても、なかなかことは実現せぬであろう。

さしずめ「ダークサイドに落ちないお守り」のようなものか。

事業などしていると、また競争社会の中に身を置いていると、つい「他人より自分」という考えや行動を取ってしまう。
ビジネスではある種そういった「競争意識」のようなものは、参加者皆が「客へ向けて研鑽してゆく」という意味で必要である。
大学を受験したり、就職戦線で就活したり、婚活だってそうかもしれない。
誰でも自分や身内が一番可愛い。

だが、自己の利益のための振る舞いと、他者を思いやる行為のどこでバランスを取るか。というなかなか実生活では難しい問題に渡邊は明快な方法を提示している、と私は思った。

陽のあたる舞台でも。
月のない夜のような場所でも。
「陰日向なく」というのは正にそんなことなのではないだろうか。
常にブレを出さずに自分の道をまっすぐ進んでゆくための、これも貴重な考え方だと思うのである。