藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

最小の船。

糸井さんが自分会社のスタッフを「乗組員」と呼んでいる。

そう。会社って船に喩えられることもある。
社長は船長。
スタッフは乗組員。
船は海に航海に出るわけなので、雨あり嵐あり。
時には命が危ないことだってある。
もし、船が難破したら乗組員はボートに乗せて、最後に船とともに沈むのは船長だ。

ただしサイズが問題。
よく「日本丸の行方は」などと表現されるけれど、日本丸は大きすぎる。

船に一億人以上も乗っていては意見の集約はとても難しい。
ついつい「右か左か」「内向きか外向きか」というような二元論でしか話がまとまらなくなるものだ。
物事はそう白黒がつくものではないだろう。

アメリカもイギリスも、中国も韓国もフィリピンも。
「たった一人のリーダーの力」って案外すごいものなのだ、と思った。
だって何千万、何億人のうちの「たった一人」なのに。

その一人の決定が全体にも影響を及ぼす。
組織って恐ろしいシステムだと思う。

国の運営は難しいけれど、それでも案外リーダーって重要なのだ。

ではでは。
一番小さな単位の「自分」。
この船長はまず"自分"のはずだ。(そうあるべきだろう)

自分の船「自分号」は船長一人。
乗組員も一人。
新大陸を目指すのも一人。
沈む時も一人。

国の統治に比べると、自分で「直接影響できること」はいっぱいだ。

その割に毎日、目の前の海原をただやり過ごしている自分がいる。

"自分丸"くらいはもう少し積極的に舵取りしたいものだと気づく。