興した会社を上場した友人が「何事も説明しなくてはならなくなった」という。
そうか。上場って大変だなぁと感心したが、あれ?それって自分たちも実は似たようなものでは?と思った。
自分たちの日常もひょっとして「社会に上場しているようなものじゃないか」と思ったのだ。
株式上場は厳しい審査を経て、市場にデビューし誰もがその会社に「投資する」存在になる。
上場していない会社は「未上場」と言われる。
一般の個人はそんな感じだ。
「突然アナリストから批判されるとか、株主から責められること」はない。
けれど、自分の暮らしている周囲の人とは「依存したりされたり」「期待したりされたり」「約束したり」ということが毎日のようにある。
生活するってそういうことだろう。
だから自分たちはすでに"近場で上場しているようなもの"なのだ。
(つづく)