藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

やり方次第。

GIGAZINより。
自分も習い事をしている者の端くれとして。
「上達の妙法」をいつも探していて見つからない。
けれど妙法とまでは言わずとも、効果的なやり方があれば知りたいものだと思う。
「一万時間の練習で一流」とよく言うが、毎日七時間・丸四年を費やすのも仕事に支障があるだろう。

大切なのは、練習の「質」と「効果的かどうか」ということ。
この時、効果的な練習とは、「継続的に集中して行うもの」そして「弱点・要点にターゲットを絞ったもの」を意味します。

こういうのは、受験勉強とか、社会人になってからの勉強にも通じる。
何気なく新しいことに向かうのではなく「勉強」と捉え直してみるのは面白い。

また、ゆっくりと動く練習を反復練習内容に組み込むことも効果的と言われています。ゆっくり始めて、徐々にスピードを上げていくことで、より正確に行為を行えるようになるとのこと。

休憩を挟みながら頻繁に練習を行うことも、多くの一流パフォーマーが行っている、技術習得のためのカギの1つ。多くのトップアスリート、ミュージシャン、ダンサーが週50〜60時間を自分の本職に関連したアクティビティーに費やしていることが研究によって明らかになっています。

「漫然と稽古する」ということと「効果を予期して稽古する」ということの間には相当な差がありそうだ。

「継続」
「集中」
「弱点」
「要点」
「ゆっくり」
「反復」

改めて考えてみたい内容だ。

「効果的な練習」を行うにはどうすればいいのか?を脳の仕組みからわかりやすく説明するとこうなる

by TudorCostache

1万時間の練習で一流になれる「1万時間ルール」は万能でないというという見解が登場するなど、音楽や運動に関するスキルを習得するには、ただ練習時間をかければいいわけではないことが明らかになってきています。では、できるだけ時間をかけずにスキルを習得するにはどうすればいいのか?ということで、脳の仕組みから導き出される最良の方法を、TED-Edがムービーで公開しています。

How to practice effectively...for just about anything - Annie Bosler and Don Greene - YouTube

楽器の演奏や野球のボール投げなど、肉体的なスキルを上げるには何度も何度も行為を繰り返し行う「練習」が必要不可欠です。そして、スキルが向上するにつれて、人はそのパフォーマンスを簡単、スピーディーに、そして自信を持って行えるようになります。

では繰り返し練習を行う時、私たちの脳の中では何が起こっているのでしょうか?

私たちの脳には、灰白質と白質という2つの神経線維が存在します。

灰白質は信号や感覚刺激を神経細胞まで届けるという、脳の中での情報処理を担当します。

一方で白質の大部分は脂肪繊維と神経線維です。

体を動かすためには、情報は灰白質から脊椎を通って全身の筋肉に送られる必要があります。このとき、情報は軸索と呼ばれる神経線維の鎖を通ります。

白質の中に存在する軸索はミエリンと呼ばれる脂肪性の物質に包まれていますが、練習を繰り返すと、このカバーの部分が……

太くなっていきます。

ミエリンは電気ケーブルの絶縁体に似た働きを行うもの。

つまり、絶縁体が薄ければエネルギーが外部に漏れていってしまい、伝導率が悪くなりますが……

絶縁体がしっかりしていれば、脳から伝わる電気信号を外部に逃さず、効率的に伝えることが可能になるわけです。

実際に、マウスを使った実験で、練習を重ねれば重ねるほどミエリンのカバーが大きくなることが観察されています。

練習を繰り返すことで、脳から脊椎を伝って全身の筋肉まで至る、「情報のスーパーハイウェイ」が完成するわけです。

一流のアスリートやパフォーマーはこの「筋肉の記憶」によって成功を得ていると言えます。

もちろん、筋肉自体には記憶能力はありませんが、神経経路における髄鞘形成が、より速く・効率的な神経経路を作り出して、彼らの能力に寄与しているのです。

あるスキルをマスターするための時間を数量化しようという試みがこれまでに行われていますが、「何時間練習すればスキルが身につく」という魔法の数字は、まだ発見されていません。スキルの習得に必要なのは単純な「練習時間」ではないからです。

大切なのは、練習の「質」と「効果的かどうか」ということ。この時、効果的な練習とは、「継続的に集中して行うもの」そして「弱点・要点にターゲットを絞ったもの」を意味します。では効果的に練習を行う必要があるとして、どうすれば可能な限り練習時間を減らしてスキルを習得することができるのでしょうか?

ここで紹介されているのが、「テレビやコンピューターを消す」「携帯電話を切る」などして、練習を邪魔する可能性があるものをとことん排除していくという方法。

260人の学生の勉強の様子を観察したある研究では、生徒たちは平均して6分しか自分のタスクに集中できていないことが判明しました。

FacebookなどのSNSが、スマートフォンやPCを通じて作業を邪魔していたためです。

また、ゆっくりと動く練習を反復練習内容に組み込むことも効果的と言われています。ゆっくり始めて、徐々にスピードを上げていくことで、より正確に行為を行えるようになるとのこと。

休憩を挟みながら頻繁に練習を行うことも、多くの一流パフォーマーが行っている、技術習得のためのカギの1つ。多くのトップアスリート、ミュージシャン、ダンサーが週50〜60時間を自分の本職に関連したアクティビティーに費やしていることが研究によって明らかになっています。

このとき、多くの人は効果的に練習するために時間を区切り、1日に複数回のセッションを行っているとのこと。

そして、いったん肉体的な動きを確立させることができれば、その後は「考えるだけの練習」でもスキルを増強してくことが可能であると、研究によって示されています。

ある研究では、バスケットボールのプレイヤーたちを2つのチームに分け……

グループAには片手のフリースローを実際に肉体を使って練習してもらいました。

他方で、グループBが行ったのは肉体を使わずに「想像する」という練習。

2週間の実験の後でテストを行うと、各グループの上級・中級プレイヤーは、ほぼ同じ分量だけ技術が向上していたそうです。

研究がさらに行われることによって、スキルを習得するためのより優れた方法が明らかになる可能性はあります。しかしそれでまでは、「効果的な練習」こそが、私たちが持つ限界を押し上げ、より高いレベルの技術を達成したり、潜在能力を最大化するための最良の方法なのです。