藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

病に冒されないために。

大企業に勤める先輩に教えてもらった秘密がある。
それは大企業で出世するためにとても重要な"極意"の一つ。

その名を「忍法保身の術」という。

保身に走る、というのは誰にでもある心情だと思うが、それがまさか「術」に昇華しているとは驚いた。
この保身の術がTPOに合わせてうまく使えるかどうか、で「傷つかずに出世できるかどうか」が決まるのだという。
しかもこの保身の術は、大企業だけでなく「高級官僚の世界」でも通用するという。
この話を聞いて感心しながら辟易した。

大組織の陥穽はここにあると思う。

コンプライアンスとか、ガバナンスとかいろいろ言うけれど、一番のマイナスは「保身」にありそうだ。

一番まずいのは「顧客」を見なくなること。
二番目に「組織の進化を止める」ことだ。

それほどマンモスでなくとも、数百人規模の組織では発症する可能性が高い。

「今の状態に波風立てないこと」と「あえて変化を提案すること」を秤にかける体質になる。

そこには顧客の視点が抜けている。
どんな組織にいるにしても、自分が「立場を気にする発言」をしていないかはチェックしておくべきだろう。
そんなことをしている間に、自分はどんどん年をとるのだ。