藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

その世界を知りに行く(1)

*[次の世代に]居酒屋めぐりのわけ
自分の酒飲みを肯定するわけではないが、それにしても一定程度、新しいお店に行くことにしている。
居心地のいい店はもういくつもあって、その時々の気分に合わせて過ごすには不満はないのにだ。
ここ最近、新しい店に飛び込んでみて分かってきたこと。
新店めぐりは、実は「経営者めぐり」なのであった。(ずーん)
チェーン店でない限り、居酒屋や小料理屋やビストロなんかは独立したオーナー料理人がやっていることが多い。
思い切って飛び込んでみると、存外にオーナーの本音が聞けることが多い。(穴場は空いている土曜日とかだ)
 
うまく話が合えば、その料理人のキャリアとか、独立の経緯とか、今のお店のコンセプトとか。
さらには料理のレシピや、そのご近所の動向や景気、天候の話や値段設定の話など、現場のリアルをずんずん聴けることも多い。
 
そう。居酒屋めぐりは「経営者との対話」だった。
料理が美味しければ嬉しいが、それだけを求めるのなら多分高級店を巡ったほうがいいだろう。
けれど店主の本音の話を聞くのはなかなか難しそうだ。
若くして独立したシェフの苦労話や、将来の夢や、今の悩みを直に聞きながら自分も真剣に考える。
だから若干の不安を抱えつつ、今日も知らない店の扉を叩くのでありました。
なんとなく自分で納得。
(つづく)