藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

滅ばぬ術

*[経営]シンプルに決める。
よく「これは経営判断だ」などと言うが、一体それってどれほどのものなのか。
株主総会の様子などを見ていると、天下の宝刀のように「総合的な経営判断に基づいて」なんていう場面が多いが、それってどれほど難しいものなのだろうか。
 
結局のところ「やるのかやらないのか」とか「少しやるのか少しやめるのか」とか「全く新しいことを考える」とかせいぜいそんな種類ぐらいしかないところを、クダクダ言ってるだけなのではないだろうか。
 
また、いわゆる大企業と間近に付き合ってみると、そのあまりの判断の遅さに閉口することがある。
さらには驚くほど決断をしない。
なんと「決断をしない理由」を探している人も多い。
よくこれでビジネスが成り立っているものだと逆に感心したりするが、一旦成功して組織や機能が肥大化してしまうと、まさにマンモスになり動きの遅さが致命傷になるのは実に想像しやすい話でもある。
 
マンモス化を避けるには、どこまでも組織を細分化し、権限を分散するしかないと思うが、そうした細分化をしながらも、組織の全体をある方向に引っ張っていくというのが、つまるところ経営の核心なのだと思う。
 
「経営とか経営者」という言葉自体が目的にならないように注意が必要だと思う。