藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

複眼

*[次の世代に]複数テーマを意識する。

何か新しい分野のことを学ぶには、「まず入門書から三冊本を読め」と社会人になりたてで教わった。

なるほど、そのようにしてみると、その業界の人と話しても「なんとか会話を続けていける」ことを実感した。

そしてその後だが、より詳しい書籍や論文、最新の技術などについて理解を深めてゆくのだが、その際に気をつけたいのは「タコツボ化」だ。

どんどん詳しいことをすると、その先に「さらに元となる技術」なんかがあって、どんどん深みにはまってゆく。

それはそれでいいのだが、本来の目的とズレてくることがあるのだ。

 

特に仕事で必要な知識であれば、学者のように話せることよりも、お客や業界の人と正しくコミュニケーションできることが第一である。

そしてそのために大事なのは「周辺業界」のことに通じることだった。

例えば金融業界なら、それは単体で閉じた世界、ではない。

「製造と金融」とか「流通と金融」とか「商社と金融」などと密に関係している。

 

社会人になったら、自分の属する本業のことと「隣接する業界」を並行して眺めているといいと思う。

そして「そういう学び方の構造」を理解してしまうと、今度は"向かう"大きなテーマ"が変わっても慌てずに取り組んで行けるのだ。

 

さらに、そうした行動を「意識しながら」とれるようになると、自ら「わざと、積極的にテーマを変えていく」ということができるようになると思う。

 自分が興味の向くテーマを、三つくらいは持てるといいと思う。