藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

ようやく還る

*[音楽]ある程度走ってから分かること。

コントロールと惰性の話。

しばらく音楽から遠ざかっていて、久しぶりにビアノに触って簡単な曲を弾いてみる。

簡単な初級の作品だが、自分の演奏とプロのそれは違う。

明らかに違う。

なぜかということを今さら考えると、例えばスケールのテクニックとか、スタッカートやピアニシモの打鍵の仕方とか、それはいろいろあるのだけれど。

ふと気づいたのは、詰まるところ「一音一音のコントロールの話」ではないかと思いついた。

つまり「完全にその一音(指)を制御できているのかどうか」ということだ。

これが中指での「ミ」一音ならまだしも。

いやそれでもか。

ドレミ♪、と弾いただけでも違うだろう。

つまりはそんな「一音単位、連符」の練習が必要なのではないだろうか。

つまりは基礎練。

あの一番退屈で苦しい基礎練。

剣道なら素振り。

よくハノンの練習曲を「やたらに速弾きしても上達しないよ」と言われていたことを思い出す。

いろんなことで「原点に還る」ことが必要なのだと思う。

ようやく、一からだ。