藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

自分のいる世界(3)

*[ウェブ進化論]いま最大の仮想敵。いや仮想ではないかも。

ここ2、3日「自分の外の世界は案外見えないものだ」という話を書いている。

 

例えば、初めて「黒船が襲来した」ということがあって「薩長はいがみ合っている場合ではない」とか「幕府はどうするのか」という話にようやくなる。

 江戸時代の国内統治の様子などを見てみれば「国内勢力の暗闘の歴史」と言ってもよく、当事者たちは大真面目だったろうが今から見れば滑稽な話でもある。

自分たちは「平時」には動けないのだ。

 

そして現代にもそんな「黒船」が迫りつつある。

そいつは"デジタル&AI"だ。

 

そしてこれは横須賀に来たペリーよりも恐ろしい。

ホワイトカラーもブルーカラーも関係なく。

そして「ロボットで代替できる単純作業から、相当高度な判断業務まで」を遍く侵食してくるのだ。

そして、いま自分たちはそんな黒船の襲来に対して「どこが逃げ場なのか」を探して戦々恐々としている。

 

そして、実はこれは「最高の好機到来」でもあると思う。

これまで頑なに進まなかった『業務の囲い込み』が一気になくなりつつあるからだ。

これは令和の"ラッダイト運動"の様相になってきている。

 

というか、自分たちは「自分の縄張り」とか「自分の世界」に、それほど常に固執し続けてきたのである。

「自動化に抗う保身」はなくならないし、だからこそこうした大きな時代の波に浚われていく運命なのだ。

 

そしてこうした「大波」がやってきたら、素直にその波に乗ってみるという気持ちが何よりも大切だろう。

旧人たちはそこに気づけるかどうかが山場になるだろう。