藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

問題はなに(6)

*[ウェブ進化論]片道切符の旅で。

答えのない時代と言われる今だが、なぜ答えがないのかというと「問題がはっきりしない」からだ。

 

環境問題・核兵器・バイオ技術工学がこれからの三大テーマだというが、その中で「ただ物が売れればいい」とか「GDPが国の力の指標」とか「医療と福祉こそ」が最重要テーマだとかいろんな意見があって、「正解のない時代」はつまり「問題が不確かな時代」なのである。

また、研究の世界ではよく「問題設定こそが重要」と言われるが、今の世の中もそんな状態になっているのではないだろうか。

 

国同士の領土争いとか、民族・宗教の諍いだって決してなくなってはいないが、社会的な問題も「かつてなく多様化している」ということなのだと思う。

 

なんのかんのと言っても、"愚かなる人類"は少しづつは進化しているのではないだろうか。

かなり遅いが。

 

で、"成長一本槍"がこれまでの常識だったわけだが、その軸そのものが動きつつある。

最初は「経済成長組」の人たちが胡散臭い目で見ていた環境問題とか、サスティナブルとかいう概念がこれからは「当然の基軸」になりつつあるのも肌身に感じられる。

 

そして「これから生きる若者たち」は、多分そうした"次の軸"を見ながら自分たちの選択をしていくことになるのだと思う。

 

「これまでの職業観」とか「人生観」というのがまるでお手本にはならず、でも「自分で好きに選んでいく時代」にすでに入っているようだ。

 

ようやく"一度きりの人生"を自分で考える時代になっている。