*[ウェブ進化論]格言のトリセツ。
「むむ。これも何かの凶(吉)兆かもしれぬ…」と節目節目で老爺が呟くのが「人間万事塞翁が馬」の醍醐味だが、全然これが現代でも通じるのはさすが中国の格言だ。
吉事も凶事も、それが後々どのように転じてゆくのかは「その後」になってみないと分からない。
だから単純に「起きた吉凶の出来事」に喜怒哀楽するべきではない。
例えば自分の過去を振り返ってどうだろうか。
中高生の受験時代とか、就職とかこれまでの「失敗と成功」について考えてみる。
一番に思い浮かぶのは「成功よりは失敗こそがかなりの影響を与えている」ということだ。
自分の場合は、受験の失敗、就職の失敗、サラリーマンの失敗、起業の失敗、経営の失敗、結婚の失敗と、ほぼ失敗の連続と言っていいが、多分これらがなければ「ただの高慢なおっさん」になっていたと思う。
すべての結果は「ことが起きたその後から決まる」ということだ。
世の中には「どんどん失敗をしに行け」という人もいるけれど、それはそれで辛いことで、容易には選択できない道である。
それよりも「いま起きたことが、これからの全てではない」と考えることができれば、「その後の道筋」はまったく違うものにできると思う。
コトは「起きてから」が本番なのである。
そんなアドバイスも、そのうちスマホがしてくれるようになるのではないだろうか。