藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

いまだにミイラ取り

*[ウェブ進化論]資本ありきからの脱出。

重厚長大」というのは昭和の高度成長を象徴する言葉だったが、今これからそれを目指そうという話はとんと聞かない。

 

これは個人でも企業でも同じで、あらゆる分野に進出した大企業が、その戦略の変化に耐えきれず撤退したり事業再編をする様子は、さながらのたうち回るマンモスのようにも見える。

 

個人も以前は「蓄財・支配」が暗黙のゴールだったが、景色はずい分と変わってきたようだ。

重たいものをいろいろと持てば、その「力積」でパワーは強くなるが、その分スピードが落ちる。

特に「意思決定のスピードが落ちること」は、今の時代では致命的なことで「利益や成長性重視」でどんどん投資を拡大していくと、どこかの時点で目が行き届かなくなり、そこから老化が始まってしまうのだ。

 

個人や組織や会社が大きくなるのなら「いかにしてスピードを保つのか」ということが独立したテーマとして重要になるだろう。

それができないのなら「手を広げること」というのは弱体化することを進めてしまうことになるのではないだろうか。

 

個人の実業家でも不動産やインフラ開発、ベンチャー企業M&Aなど「成長性」を唯一の指標にして全方位で事業に手を出しているとそのうち「資本に振り回される」ような状態になるだろう。

 

資本のミイラに取り憑かれないように気をつけましょう。