藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

言葉にできない(2)

*[ウェブ進化論]暗黙知を追う。

昨日、デジタル技術がこれまでの「形式知のデジタル化」からいよいよ「暗黙知のデジタル化」へ向かう、という話を書いた。

けれどよくよく考えるとそういう「言語化させていない知恵とか知識」というのは、「おばあちゃんの知恵袋」ではないが、実はもっとそこいら中に溢れているのではないだろうか。

例えば自分の一日の中でも「朝の気分のよい目覚め方」とか「体調を崩さないための入用方法」とか「私の食事のコツ」とか「仕事で失敗史ないための大原則」とか結構自分たちは「ノウハウとかコツの塊」とも思える。

 

そんなのはいちいち就業規則には書いていないし、一日の生活マニュアルが国から配布されているわけでもない。

よくビジネス書のネタになっている「〇〇大式資料作成の秘密」とか「成功する実業家の10の習慣」とかいう類のものはそうした「人の暗黙知を切り取って、文書化して小分けしたもの」である。

(自己啓発書コーナーは「私の暗黙知シリーズ」に改名した方がいいだろう)

 

とここまで書いて気がついた。

自分はそんな「自分の暗黙知を文字にしたい」からブログを書いていたのだ!

一時、10年ほども前に「ブログ隆盛期」があったのはそうしたいろんな個人の暗黙知が一気に溢れてweb上に上がってからではないかと思う。

 

そして残念ながら「それぞれの人の暗黙知」は必ずしも誰にも当てはまるものでもなく、ネット上は玉石混交になってしまって現在に至っている。

(つづく)