藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

言葉にできない(1)

*[ウェブ進化論]ようやく、そこに手が届く。

コツやノウハウといった"言語化出来ない知識や知恵"を「暗黙知」という…

日経に台湾の「半導体の盾」という記事にあって気がついたのだが、「複雑な製品の生産では言葉や文面で伝わらない暗黙知が大事で、人がじかに交流しないと獲得しにくいという」・・・半導体というテクノロジーの塊のような分野でもそうなのなら、まだまだ相当な割合の製造分野ではこの「暗黙知の存在」が大きいのではないだろうか。

 

ということは「言語化されていない部分」をデジタルによるコミュニケーションで「バッサリと切ってしまう」とうまく技術が伝承されないということだ。

つまり自分たちはこれまで、ようやくデジタル技術を使って言語化出来ている部分の「形式知」を流通させてきたのではないだろうか。

 

そしていよいよ「暗黙知さん」の登場になるのだろう。

日本の製造工場にはこうした「技術の達人が大勢いる」というのはよく聞く話だ。

大田区東大阪市の中小企業の工場の技術の高さの話もよく耳にする。

「これまでのデジタル化」が、いよいよ第二幕にに入ってAIが活躍するのはこの"暗黙知分野"なのではないだろうか。

今でも人間が言語化出来ていない分野だから、AIが学習して「特に説明できなくても」不都合はないだろう。

 

いよいよデジタル技術がそうした「今までは言葉ではっきりとわからなかった部分」に切り込んでいくのだとすれば、これからが「本当の進化はこれから始まる」ということになりそうだ。

 

先輩たちの背中が見えた、と思ったらまた見えなくなってしまう。