藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

快適が指標(2)

*[ウェブ進化論]これからを作る世代に。

若い世代が恋愛をせず、結婚や出産もせずに「独身志向」であるという。

そして旧世代の大人たちはそれを「由々しきこと」と騒ぐが、果たして自分たちの世代はそれでどれほど幸せに過ごしているのだろうか、と素直に思う。

学校を出て、いいと言われる会社に就職し、結婚をして家庭を持ち家を買って定年まで勤めて年金で老後を過ごす。

といわれて「私はそれがやりたいです!」という若者は今どれほどいるだろうか。

 

しかも「合理性が問われる時代」の今、「恋愛とは合理的ですか?」とか「定年で年金生活がそもそも望んだことなのですか?」と問われれば、返答に困るのは大人たちの方ではないだろうか。

少子化が問題なのかどうかの議論も尽くされていないが、それが問題なら「子供を生んでもらう施策」に舵を切ればいいし、またそもそも「人口減は悪いことではない」という考えがあるのなら、それはそれで一考に値すると思う。

 

どうも「これまでの常識を踏襲すること」に大人たちは固執し過ぎて閉塞を生んでいるようだ。

「島国の時代から開国して、敗戦を経験して高度成長期を経て今に至っている」と思えば、過去に「これまでと同じ回答を追いかけて成功した試しはない」ということくらいには気付くではないだろうか。

 

「これからの回答はこれからの世代にこそ考える権利がある」と思って託す必要があるだろう。