藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

他論から

*[ウェブ進化論]持論はあとに。

自分たちは何かにつけ「持論」というものを持っていたりする。

健康についての持論とか仕事についての持論とか。

人生観や死生観についての持論もあるだろう。

そういう「持論あり」の話題についてはつい自分の持論を優先して考えてしまいがちである。

ともすると、いや多くの場合は「その持論を押し通す」ということが多いのではないだろうか。

つまり「他論」を聞く耳を持たないのだ。

 

若い人にもそういう人は多い。

これは実にもったいないことで、そうして二項対立しているとお互いの意見の溝が埋まらず、議論をしても深まっていかないのだ。

特に男性はプライドとか自分のステレオタイプを変えようとしない人が多いように思う。

「結果としての利」を考えるよりも、自分の好みを優先させてしまうのだ。

 

こういう人は「結果的に損な選択を自らが導いている」ということに気付いていない。

もちろん相手が刃向かってくるのを承知で、あえて諭してくれるような人も周囲には近づけていないだろう。

 

年を取るとそんなふうに「持論ありき」が邪魔をして、自分の可能性を自分で狭めてしまうことによほど注意が必要だ。

 

持論よりも他論を聴けるようにしよう。