ジムに行けば身体のいろんな部位を鍛えるメニューがあるし、筋トレだけじゃなく有酸素運動とか食事の管理とかのアドバイスが揃っている。
ああいうのに比べたら社会人のスキルトレーニングというのは割合、曖昧ではないだろうか。
最初こそ配属先での研修やOJTなどがあるけれど、その後に定期的に研修のある会社は少ないようだ。
何よりも「会社が求めるスキル」と「自分が付けたいスキル」について、あまり考える機会がない。
さらに三十代にもなって「自分にどんなスキルがあるのか」を棚卸しすることもなく、管理職などになって「定年or転職」ということになる。
そして転職するときにハタと「自分は何ができるのか」を考える人も多い。
よく言う「役に立つ資格10選」みたいな記事があるが、あの発想は時代遅れというものだろう。
これからは「なりたいものになるスキル」を考えるべきで、つまりは「目的を探す」ということが最優先になるだろう。
そしてその目的には必ず動機があるはずだから「動機を探す」というのがさらに先行するに違いない。
こういう"動機の掘り下げ"をできるだけ若いうちにするトレーニングが、まずは必要ではないだろうか。
老いも若きも、卒業アルバムの「将来の夢」は引き続き描き続け、そして「それはなぜなの?」と問い続けることを習慣にしてもらいたいと思う。