藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

実は張りぼて(1)

*[次の世代に]いろんな仕事の裏側。
糸井重里さんが、ほぼ日の學校の中に「いろんな仕事があるよの島」を作りたい、と仰っていた。

大賛成。

というか大人たちは「そのこと」を実は隠しているのではないだろうか。

 

警官は安全を守る立派な仕事だよ、とか

公務員は社会の役に立って安定している仕事だよ、とか

マスコミの仕事というのは…とか

日本の大企業で働くってことは…とか

中小企業ってのはね…とか

それこそ数え切れないくらいある業界とか仕事の種類とか、「いろんな仕事があるのよ」ということを。

 

いや、そうじゃなくて「いろんなクソ仕事があんのよ」ということを隠していないだろうか。

だからむしろ「いろんな仕事がある黒島」も作った方が良いのではないだろうか。

恐らく義務教育から大学を卒業しても、世の中の職業の種類はおろか、業界のことや世界のこともほとんど知らずにいる若者の方が多いと思う。

 

そんな彼らに、雇う側の企業は大抵「美辞麗句」しか言わない。

そして「一生ここで働いて出世するのが成功だよ」などと教育されてしまう。

ちょっと犯罪的なシステムではないだろうか。

そのまま定年になってしまってはアウトというものだ。

 

社会に出てからの「旬の40年」をどのように過ごすのか。

どんなやりがいと悲哀があるのか。

 

大人たちは正直に話すべきではないだろうか。

(つづく)