藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

実は張りぼて(2)

*[ウェブ進化論]クソ仕事を聞こう。

農業の始まったころから開始されている自分たちの「分業」は現代ではサプライチェーンなどと言われて、かつてない「細分化」が進んでいる。

例えば病院だけを見ても、医師や看護師、各種技師がチームで治療している様などを見ていると実に感心するが「ちょっとやり過ぎ」な感じすらするものだ。

 

そして分業が進むにつれて、より専門性も深まり「全体を管理すること」がますます重要になってくる。

今の世の中は「分業の集積」になっているから「どんな分業があるのよ?」ということを理解しないと全体は見えにくい。

 

自分は「その職業を三行ぐらいで理解する」ことを推奨しているが、それもその業界の「美しい部分とか大義名分」をみるよりも「裏側」に注目すべきだと思っている。

いわゆる「私の業界のクソ仕事集」みたいなものだ。

 

「あなたの周辺のクソ仕事を教えてください」と聞いてみよう。

例えば自分なら「営業の現場というのは電話やメールとデジタルツールへの入力ばかりで目が回りますよ」とか。

公務員や資格業なら「取得した免許で延々と同じ仕事を続けることなので、本当にやりたいことかどうかよく考えた方がいいですよ」とか。

 

およそどんな仕事にもやり甲斐や成長はあるものだ。

けれど後から冷静に振り返って「自分の選択肢」に疑問が浮かぶのなら、それほどの後悔もないだろう。

 

クソ仕事を正当化している大人というのは、かなり哀しい。