本当に落ち込んだときには、その先のことなんて考える余力すらないものだ。
けれど「大変な目に会い挫折の連続だった主人公」は、もう絶望的でしかない状況から、最後に"本物のヒーローになる"というのはもう鉄板のストーリーでもある。
そんな奇跡を本当に起こせるかどうかわからないけれど、それでも身につけたい。
これも反射思考というやつだ。
最悪の事態が起きたら反射的に「この後で俺は必ずヒーローになる」とつぶやいてみる。
そんなお気楽なやつがいるのかなぁ、というのはともかく。
よく漫画の悪役や、そして主人公が、もう無茶苦茶な逆境で「うぬぬぬ、覚えておれ!
」とか言っているやつがありますが。
あれですあれです。
たいていの場合は、そのまま地中に埋もれてしまって二度と浮かび上がってこない、というのが相場だと思いますが、それはそれ。
ともかく、やせ我慢でも、悔し紛れでも、捨てゼリフでも構わない。
「いつかはお前に挨拶に行くぞ!」という気迫を持ちたい。
そしてそこから「ゼロからの何か」が生まれることもあると思う。
案外、奇跡ってそんなふうにして起きるものなのではないだろうか。