藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

本筋の議論(3)

*[ウェブ進化論]ネコの首に鈴。

自分は「経済成長論者」ではないのだが、でもできるなら生産性は上げた方がいいと思っている"生産星人"である。

 

それには原体験がある。

学生時代にアルバイトをしたNECの工場での、大人たちの働きぶりが衝撃的だったのだ。

「材料待ちー」「納品待ちー」「検査待ちぃー」などの理由でみんな全然帰らない。そんな生活残業をしている人たちの多いこと多いこと。

タイムカードの打刻を、交代で頼んで帰るグループもいた。

学生時代のサボりとは違って何か哀愁が漂う気がしたものだ。

 

そんな経験が「残業時間で自分を売りたくない」という気持ちの源泉になってしまったのである。

社会人になってから、最初は外資の会社で仕事をしていたのだが日本の大手メーカの仕事ぶりにも驚いた。

学生時代に見たのはいわゆる「ブルーワーカーの人たち」だったが今度は「バリバリのホワイトさんたち」である。

それが会議には15人も出てくるわ、発言は一言もしない人ばかりだわ、結論は出さないわ、議事録はアルバイトに書かせるわ、昼間は経費精算ばかりしているわ、資料はダラダラ長いばかりだわ、それはもう驚いた。

そして、なんとここでも「生活残業」をしている人は大勢いたのである。(ちーん)

 

なのでここ数十年、日本人が束になって嫌がっていた「生産性の見える化」をテレワークの普及とともにぜひとも進めるべきだと思っている。

半世紀以上も続いた「ホワイトカラーの生産性革命」を起こせるのは今ではないだろうか。