藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

人生の綾(4)

*[ウェブ進化論]分岐の連続が今。

「人生を変えた一冊」というのは、よほどのことがない限り出会わないのではないかと思うが、それにしても20歳でも50歳でも90歳でも、「今の自分を決定づけた選択」というのは存在するはずだ。

 

例えば自分は関西出身だったがなぜか「大学から東京に行く」という思いが強くなった。

そして上京しなければ、今の自分はまったく違う道を歩んでいたに違いない。

恐らく自分の中で「このままでは自分はダラダラと変われない」という思いが強かったのだと思うが、その選択をしたから今の自分はここにいる。

ずっと地元にいれば、今の家族と出会うこともなかったし、仕事も別のことをしていただろう。

もっと言えば、下宿先から引越しをして部屋を借りて住み始めてお金が足りなくなり、アルバイト雑誌を開いて、その号にしか掲載されていなかった「たまたまの小さなドライバー募集の広告」に応募していなければ、家族とも出会わず今の自分はいなかっただろう。

 

で、何が言いたいのかというと、「振り返ってみれば、"今の自分"は相当な偶然の掛け算の結果」だということが分かる。

ちょっと恐いくらいの「たまたま」が重なって今に至っている。

 

誰の人生も、今振り返ってみればそんなものに違いない。

結構数えきれない偶然が、今の自分を作っているのだと思うと、まるで小説の筋書きのようだ。

 

自分のこれまでの「岐路の分析」をしてみると改めて感慨深く、またこれからを考える参考になるのではないだろうか。