藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

今年の出会いはすごかった。

梅田さんが、ブログで「今年の三冊」というのを書評されていた。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20061227/p3



マネする。

一冊目。

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

迷いなく「web進化論」。(ズズーン)

サンマイクロの中山さんが、送ってくれたこの一冊の本のおかげまで、9月以降の生活が変わった。


Web2.0」というものへの理解もさることながら。



自分が社会人になってから、ずーっと頭の片隅にへばりついていた
「知的生産とはどのような行為か?」というテーマに、「マイルストーン」ができたように感じる。




自分にとっては結構大事件だった。


また、ブログを始めたことも、自分史の中ではトピックスだと思っている。
これにより生活も変わり始めた。



すべてのきっかけは「web進化論」。
近々もう一度総括したい。



二冊目。

シリコンバレー精神。第三位、web人間論、としたいとこだが、梅田さんフリークと思われるので、他に。

7つの習慣-成功には原則があった!

7つの習慣-成功には原則があった!

7つの習慣」。
ブログでも総括したが、「再発見の書」だった。
ブログなくば、一生読み返すことはなかったかもしれぬ。



「人格」の持つ意味、原理原則の持つ力、自然、真理の追求など、
当時(97年)ではまだ「疑問とすら感じられなかった」ことが、いちいち心に留まった。
自分自身が以前より「少し落ち着いた」と錯覚するくらい、新しい再読体験だった。



三冊目。

のだめカンタービレ(1) (講談社コミックスキス (368巻))

のだめカンタービレ(1) (講談社コミックスキス (368巻))

のだめカンタービレ」1〜16巻。
40歳から、再出発した音楽。



この年で再開すると、演奏することと同じくらい、作品の背景や、作曲者の事情、演奏家の精神、などがとても気になった。



子供の頃にはまったくなかった感覚。



そんな折、このコミックから多くの「気づき」を得、他の音楽関係の書にも出会うことになった。




吉田秀和全集(まだ全部読めてないが)
・ピアニストへの基礎―ピアノの詩人になるために 田村 安佐子 (著)
・ピアノ奏法の基礎 著者: ジョセフ・レヴィーン (著), 中村 菊子
コルトーのピアノメソード
・ピアノ奏法―音楽を表現する喜び 井上直幸,
・心で弾くピアノ―音楽による自己発見 セイモア バーンスタイン (著),
・ピアノQ&A 136〈下〉 [楽譜] 横山幸雄,
ベートーヴェンピアノ・ソナタの構築と分析
・1 点 ピアニストに贈る音楽史
・1 点 アラウとの対話
モーツァルトの手紙
ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ演奏法と解釈
・正しいピアノ奏法―美しい音と優れたテクニックをつくる 脳・骨格・筋肉の科学的研究による革新的メソッド
御木本 澄子 (著)




などなど。



これまで譜面の再現、いや「音符の展開」にしか興味がなかった。(そこまで気が回らなかった)




音楽が「芸術」たる由縁はこんなところにあるのか、と初めて知った。
幼少時にもっと突っ込んで探求しておけば、とも思うが、自分の場合、子供の頃の頭では「興味が湧けな」かったに違いない。




この年にして、作品そのものが面白くて堪らず。



あちこちの作品が宝の山に見えるのだ。