藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

ムソルグスキーとモーツァルト


エサ・ペッカ・サロネン率いるロサンゼルス・フィル。

組曲展覧会の絵


欧州の楽団に比べ、色どりが多彩。


トランペットも銅鑼も、大太鼓もホルンも、みんなまさに「一枚の絵」を描いているようだ。


後半に差しかかり、熱気はさらに高まる。


終章、本物の展覧会のように展示された絵たちが舞い踊るような、激しい演奏、指揮。









ハリソン・フォードにどこかに似るサロネン、渾身の一振りだった。



醍醐味。


アンネ・ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
アンドレ・プレヴィン(ピアノ)
ダニエル・ミュラー・ショット(チェロ)


モーツァルトピアノ三重奏曲三部作、ハ長調ホ長調変ロ長調



いかにもモーツァルト
緩やかに、子守唄のようにピアノとヴァイオリン。




やがてお互いに会話をはじめる。



ヴァイオリンがはしゃぎ、ピアノが受けちょっかいをかけたと思ったら、悠然とチェロが主旋律を。


飛び跳ね、踊る。


誰もが主役で、誰もが脇役。


終章は正統、バイオリンが締めくくるコンチェルト風。


ピアノもよいが、モーツァルトの醍醐味はやはり弦楽器とのハーモニーだなぁ、とつくづく。