藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

黒い霧は晴れるか。

朝青龍は午後出廷。


横綱、証人喚問。

元より横綱、である。
現役の「頂点」が証言台に立つ。
自分は大して相撲ファンではないが、角界にとってはエラいことだろう。


大騒ぎ。


因習の固定観念で申し訳ないが、よくぞスッとそんなところまで持ち込めたものだと、感心。
現役の総理大臣とか、イチローとかが同じ話になったらもっと大ニュースになるだろうに。


それにしても。

八割が八百長、とは。


だいたいが、八百長か。
注射ズモウ、とは隠語だが、それにしても腐敗が過ぎる。
そして、この類の話は一気に片づいてもらわねば。


先日、内田樹さんが「大相撲に明日はあるのか」と題して卓見を披露されていたが。
スモウが「スポーツなのか、国技なのか、ショーなのか」はっきりせぬからこうなる、というものだった。


今回のニュースなど見てなるほど、とようやく思った次第。

毎度のことだが、こんなことしていて、未成年たちに何を示せばいいのか。


プロレスなら何の問題もない。
もうスモウは、

巨漢の舞うことを楽しむ「完全なショー」なのか、
体質を改めることを明確にルールして「スポーツと言える競技」にするか、
神秘的な踊りを舞う「日本の神技の一つ」を標榜するしかない。

透明化の時代。はこれまでの「美しき因習」みたいなものは吹っ飛ばしてしまうのかもしれぬ。


ちょっと情緒がないが、それでもモヤモヤした利権、のようなものはなくなる運命でよいと思う。

その後に「精神性を伴った」スポーツ道、というものが出てくるのではないか。

日本の真骨頂はそこにあるのでは?

最近、真剣にそう思う。




<記事全文>

【大相撲八百長訴訟】元小結板井氏「75〜80%は八百長」 朝青龍は午後出廷
(10月3日 産経新聞より)



 大相撲の八百長疑惑を報じた「週刊現代」の記事で名誉を傷付けられたとして、日本相撲協会横綱朝青龍関ら力士が発行元の講談社などに損害賠償を求めた訴訟の弁論が3日、東京地裁(中村也寸志裁判長)であった。
平成12年に日本外国特派員協会で実名を挙げて八百長を告発した元小結の板井圭介氏が講談社側の証人として出廷。
「現在の相撲界でも八百長はある。75〜80%は八百長だ」と証言した。


 午後には朝青龍関が出廷、八百長疑惑に反論していく。

 板井氏は「現役時代、八百長に関与した。横綱大関なら当時で70〜80万円を払って下位の力士に頼んでいた」と証言。
「下位の力士同士であれば、1回勝ったら、次は負ける。
それが相撲界のルール」と八百長の手法を説明した。


 また、「お金がほしいというよりも、いま自分がいる地位を保ちたいからだ」と、力士が八百長に関与する理由を述べた。


 問題となった記事では朝青龍関が平成18年11月場所で八百長を行ったと指摘している。
板井氏はこの場所での朝青龍関の取り組みのうち4番について解説。
「相撲界にいた人間なら見れば分かる。協会関係者も分かっているはずだ」とし、朝青龍関が八百長に関与していると証言した。

 また、講談社側は、大麻取締法違犯容疑で逮捕されて協会を解雇された後、八百長にかかわったと記者会見で述べた元幕内力士、若ノ鵬(20)=本名・ガグロエフ・ソスラン=の証人申請も行う予定だ。