藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

如月。革命のボーダーライン。

<政治>
1月地価、住宅地中心に上昇増加、回復鮮明に
1月全国消費者物価、0.2%下落、23カ月連続に
11年度予算案、歳出220兆円に膨らむ。特別会計重荷に
石原知事に出馬要請続く、10日
首相、小沢氏の離党勧告拒否で処分手続きいる通告へ、10日
小沢系16人が会派離脱届提出へ19日
ワタミの渡邊氏、都知事選出馬を表明、会長を退任へ15日
日本収支、1年10ヶ月ぶり赤字、原油高で輸入増に。財務省発表
住専処理、官民折半、預金保険機構から3100億投入で二次損失穴埋めへ


原油価格、リビアの影響で100ドル突破24日
ニューヨーク株1万2390ドル、2年8ヶ月ぶり高値、19日
オバマ大統領、歳出半減を明言
中国の消費者物価指数4.9%上昇
中国GDP、日本抜き世界二位が確定に
メキシコ経済成長率、10年は5.5%、10年ぶりの高水準に


NY株、中東緊迫で今年最大の下げ、原油危機も
人民元基準値、連日最高値を記録、22日
米住宅価格、12月は2.4%下落、3カ月連続
米政府、問題金融機関が884行に増加を発表
オバマ政権、イスラエル問題で初の拒否権行使
マレーシア、GDP4.8%増、10-12月期
世界穀物需要、20年に2割増 価格も一段と高騰へ



リビア戦闘機がデモ隊攻撃、死者160名の報道も23日
リビア体制派、東部ほぼ掌握へ、23日
バーレーンでデモ、負傷者70名超す。オバマ氏「重大な懸念」
北朝鮮、新たな核実験準備の兆候を見せる
中国、ネット発の集会封じ込めに
ギリシャで3万5千人がデモ、警官隊と衝突
アルジェリア、非常事態宣言を23日解除、19年ぶり
インドでデモ、数万人規模に、23日
仏大統領、リビア経済制裁提案、23日
カイロで100万人行進デモ、政府は静観
カイロで最大規模のスト、地下鉄や病院など、10日
原油高騰、エジプト情勢悪化で
米公務員デモ、オハイオインディアナで数千人規模に拡大、23日
タイ、バンコク中心部の治安維持法を一カ月延長に


<社会>
国勢調査、日本の人口横ばいの12805万人
中小企業の事業再生、前年比4割減に
東京で積雪、3年振りに、15日
大雪の死者81人、新潟最多の19人に
マツダ、日産トヨタに続き派遣社員を直接雇用に
大相撲、八百長が発覚、トーナメント中止へ
大相撲、春場所も中止決定、調査長期化へ


NZ地震発生、不明者300名超、邦人も27名不明、23日
アンドロイド、10-12月期に始めてノキア抜きシェア世界一に、33%
子会社幹部、女性差別で米東芝を提訴、82億円を請求へ
F1、バーレーングランプリ中止を発表


<経済>
三菱商事、3月中に米ドル建て社債2.5億ドルを追加発行へ
企業の普通社債、二年連続10兆円超す
日航支援、大和証券グループ、東京海上など8社が出資引き受け、12行が融資へ
幻冬舎MBO成立へ
カルビー、3月にも上場へ
三菱MRJ、米地域航空会社と100機契約へ
新日鉄住友金属経営統合を発表、12年度に
サッボロ、ポッカ買収を発表
三越伊勢丹、最終黒字150億円に上方修正
電通の経常益、41%増
ライオン、純利益11%増に
スマートフォンのアプリ市場、1800億円規模に、アップルはシェア82%
みずほ2証券、来春合併で業界三位に


台湾の海外受注高、1月は13%増、機械が伸びる
米BP、インドに6000億円投資、石化大手と合弁設立へ
米プルデンシャル、AIG傘下の2社を買収完了
米HP、純利益16%増、11〜1月期

政治との分離。

EUや中東から発の市民運動が激化している。
そして、それとは裏腹に各国の経済は上向いている、というのがアンバランスな一月である。
ギリシアを発端にした「革命運動」は、そのままEUや、中東、中国に南米、そして米本国へと波及する勢いである。
21世紀に入って「まさかそれはないだろう」と思っていたことが、意外に身近で置きつつある、という気がする。
何も専制君主を倒す流血革命、だけが「市民革命」なのではない。
特に、今の時代に「専制」を敷いていた国は苦境に陥るだろうし、米国のように「自由・平等」を標榜する国も、実際にその実生活の「格差感」はついに耐えがたいレベルにまで達しているようである。
いわば「市場経済主義」が跋扈してきた時代の反動、だろうか。


いわゆる「正しい競争」に、頭ではわかっていても「それだけでは納得できない社会全体」の調和を求める声がより勝っているように思う。
共産主義とも違う、その「新たな平等主義」のようなものが本当に人類が望んでいるものなのだろうか。
ともかく、既存の「市場経済主義」とか「強者の論理」が本格的に問われ出したのが、今年に入ってからの大きな動きではないだろうか。


そんな意味では、「努力した者が勝つ」とか「苦行に耐えたものに勝利がある」というような、儒教的な考えが、実は厳しい競争を強いてきた、というこれまでの「標準」がいよいよパラダイムシフトを迎えるのかもしれない。


新しい時代は共産主義でもなく、ただ行きすぎた市場原理主義でもない、そんな中庸な概念に進化してゆくのかもしれない。
経済の踊り場に立つ各国は、いずれそんな独自の「色」を以て外国と接してゆく文化を培ってゆくのだろう。
先進国と言われる日本も例外ではない。


そろそろ「オリジナル」な国の意見を、ぜひ育てたいものだと思うのである。