藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

社会を見る目


それにしても、米は70兆円の救済資金、とか
日本は14日連続一兆円供給、とか
ドイツは7兆円の不動産救済資金、とか。


これだけジャブジャブお金をつぎ込んで「信用維持」などというものの、本当に基盤は持つのか、とは素人ながらに疑問に思う。

利回り期待の投資、と考えていたものがどんどんふくらみ、デフォルトを恐れて一気に必要以上の収縮を引き起こす。


パニックに向かう集団心理を見ているようだ。

投機マネーの無力化とその後の世界、についてもうこれほど何度もバブルを経験した身としては、少しはリアルに想像したいものだ。


見えぬ全貌


麻生首相マニフェストなど見ていて。
今度は「明るく強い国」だという。
美しい国、よりは分かりやすいか。


でももっと「安全な国」とか「観光の国」とか「美味しい国」とか「教育の国」とか、もうちょい具体的な言葉にして欲しい、と強く思う。


で、
子供手当てとか。
高速道路無料化とか。


事故米とか規制とか安全とか税金とか。

何かおかしい、というかよくわからぬ。


子供手当ての創設が正しいのか。
ほんとに人口は増えたほうがいいのか。
高速道路の無料化が必要なのか。
車は必要?


どれもはっきりと分からない。
眼が曇りっぱなしか。

財政という難物


国の財政というものを、いつしか、誰か完全に理解する日は来るのだろうか?
自分の財布の話ならまだなんとかなる(これでも結構難しいけど)。


道路財源に対してガソリン税、とか。
一般財源、とか。
派遣業の免許制、とか。
消費税率アップとか。

税収は上げねば、後期高齢者制度みたいにどんどん「切り捨て」が起こるだろうことは想像できる。

就業人口が減り、高齢者が増えれば、日本は初めてのシュリンク(縮小)経済の世界に入る。

そうした時に、どんな税金のモデルと配分がいいのか、「最適」というのにたどり着くのは時間がかかるだろうけど、日本の「財布全体」について何らかのグランドデザインがないと、いつまでたってもまとまらぬ。

全体像をもっと簡単に説明し、それを学校教育の場でも授業として教える。
国の「財政」を知るのは国民の義務である、というくらいにしないと、いつまでも「民衆は衆愚」のままだ。


井戸端ででも、「税金の政策について」と言う話題が出てこその民度ではないか。

そもそも、薄い意識


収入と経費と支出。
基本的にこれだけだ。

使える金(可処分)以外に経費を使えば、資金ショートを起こす。

破綻しないための急場しのぎ、には「借金」しかない。
将来に向けて「手形」を切ったり、国の信用を担保にしたりして金を都合するようになる。


人口が増え、右肩上がりの時代はそれでも将来を託す根拠があったのだろう。
こういうことも、小学校からきちんと教えねば。



つづく