藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

報道の陰で


メキシコで発生した新型インフルエンザは米国、カナダから、欧州のスペイン、英国に広がり、イスラエルニュージーランドでも感染が確認された。


実は「豚」に特有のものでもなまく、豚・鳥・人の雑種だったらしい。
それで「豚」の名前を変えるように、という話はともかく。


インフルエンザの厄介さはその「変異」にあるという。
次々に抗体を備え、変化してゆく様は、現実の我われの世界を鏡に映してみるようだ。


そう言えば数年前、中国のSAASの時も、幕引きはスッキリしたものではなかった。

本当の被害


一方、ブログベースだが、気になる記事もある。
予想以上に新インフルエンザの影響はすでに広がっている、というもの。

豚インフルエンザについて BBC News の投書欄が怖すぎる件について - elm200 の日記
感染源のメキシコの医師がBBCへ投書した、ということになっている。

公式の死者数は20名ですが、本当の数字は200名以上です。

とのこと。
米政府は1000億円超を対策費に出すらしい。
どうやら実態は先の「十倍報道」に近いのではないか。


パニックは当局の避けたいところだろうが、どうも事態は報道異常に進んでいるようだ。
現に自分の知っているSAASの時よりも、各国の入管の体制は早く、厳しい。

テキサス州で生後23カ月の幼児が豚インフルエンザから変異した新型インフルエンザにより死亡したことを確認した。
ロイター通信が伝えた。


メキシコ以外で死者が確認されるのは初めて。
ドイツとコスタリカオーストリアも同日、感染者を確認し、患者を確認した国は10カ国となった。

耳慣れた「インフルエンザ」という病名を超越して、国境を超えた感染対策が必要な「緊急事態」なのかもしれぬ。
くれぐれも、「事件の当事者、時代の人」でいると、その重大さに気づくのは、数十年あと、というのが普通のようだ。


この度の騒動は歴史的指標になりませんように。