藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

けじめのつけ方。

年金減額を求める会社側(JAL)に対し、考える会は「公的資金が入ることと、年金減額を結びつけことが理解できない」という。


リタイア後の自分の年金を支払ってくれる会社が経営難になった。
その場合、「私の年金だけは別だ」という思考は正しいのだろうか。


同じことは国にも言える。
自分たちが何十年も負担し、積み立てもしてきた年金。
だが、国が借金漬けになっている。
この場合どうすればいいのか。

正解は「自分のこと」をまず言わずに、配分の仕組みを考え出すしかない。
なぜなら、それが出来ない場合は「破綻」だから。


その破綻だけは避けたい、とこれまた皆が思っているのに、確実に破綻に近づく、ということを我われはよく経験する。ということは非常に教訓的なので、若い人にはぜひ覚えておいてもらいたい。


自己主張の法則


そう言えば。
同じことは、形を変えて色んな所でも通用する。
交際する男女で、「破綻」だけはしたくないにもかかわらず、相手に嫉妬心を燃やし、相手はそんな態度に嫌気がさし、結局二人はどんどん終局へ向かってゆく。
離婚する夫婦などにはよくある。(汗)
「自分が自分が」という思念の業に捕らわれ、ますます周囲や相手が見えなくなって相手への思いやりを失い、坂道を転げるように落ちてゆくケースのなんと多いことか。


そんなときに利く法則がある。

「まず自分」の主張をしないこと。

そしてできれば「相手の言い分を『まず』聞くこと」。
これだけで劇的に周囲を変えられる(実際は自分が変わっているのだが)ことに、特に若いお子様には気づいてもらいたい。
「そうかも」思ってもらうだけでいい。
それだけでもずい分違うと思う。


※ちょっと関係ない話。

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先日、中学に通う女子から「ぜんぜん勉強が進まない」と悩みを聞く機会があった。
そこで「あなたは全然進んでない、と思うかもしれないけど、実は今が一番苦しいところで、本当は「ずい分進んでいる」ってことかもしれないよ。」と話したら「え?実は進んでる?・・・ふーん、じゃあそういう風に考えてみる」
というレスが帰ってきて、とても嬉しい思いをしたものである。

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若い心は柔軟である。
まあでも年を取っても心の柔軟な人もいる。
そんな人は心が若い、ということだろうか。
心が老化していたり、干からびていたり、ささくれ立っていたりしては、そりゃ毎日が楽しくないだろう。


瑞々しい心、でいたいものである。
心のアンチエイジングは、自分次第で如何様とも可能ではないか。


日航再建】「公的資金と年金減額は別」 OBが特別立法に反対表明


記者会見する「JAL企業年金の改定について考える会」=11日午後、国交省 経営再建中の日本航空をめぐり、同社の退職者で組織する「JAL企業年金の改定について考える会」は11日、東京・霞が関国土交通省を訪れ、特別立法による企業年金の強制減額をしないよう求める前原誠司国交相あての要請文を提出した。

同日会見した世話人の1人である福島隆宏氏は「企業年金は法令に基づいて運営されており、減額の場合は丁寧に話し合うべきだ」と述べた。

 政府は10日に発表した支援策で、減額に必要なOBら全受給者の3分の2以上の賛成を得られなければ、特別立法で強制的に減額する方針を表明した。


 考える会では9日から日航と年金について事務レベルでの協議を始めた。
年金減額を求める会社側に対し、考える会は「公的資金が入ることと、年金減額を結びつけことが理解できない」(世話人渡辺力氏)などと反発している。
今後も協議を続けていく方針だが、現時点ではOBの3分の2以上の同意を得るのは困難だ。


 日航が将来にわたって退職者に支払うための積立金の不足が3000億円超に達し、経営の大きな重しになっている。