藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

お金の使い方。


ベンチャービジネスのカリスマ。
リチャード・ブランソン。

「ジェット燃料を使う航空事業や発電でエネルギーを使う鉄道事業をともに「汚いビジネス」と呼び、06年秋には「両事業から受け取る利益はすべて、クリーン燃料の開発につぎ込む」と宣言した。10年で約3千億円の投資になる見込みだ。」


なるほど、いわゆる「汚い」ビジネスは撤退が行くべき方向、と思っていたが、いずれ撤退するにしても「すべて利益を再投資に向ける」というのも一つの方法なのだ、と気づく。


ただし基準が甘くなったり、再投資するにつれてロスが生じ「エネルギー効率」が落ちるところに落とし穴がありそうだ。
出口の見えない風力発電とか、代替エネルギー開発は長大なプロジェクトだけに、羅針盤のない船が大海を往くがごとき無責任さが付きまとう。


それにしても。
ベンチャーとか、カリスマとか。
その世界の「異種」の特色を持つ人の個性には惹かれずにはいられない。
ビジネスとか、力の魅力、というのではなく、その瞳の輝きにぐいぐいと引っ張られていく気がする。


彼らは恐らく、自分のやりたいことを貫く、ビジネス面での芸術家なのではないか。
芸術家は、音楽家も画家も作家も陶芸家も。
およそ周囲の風評や価値観を意に介さない。


だからこそ芸術家なのである。
ビジネス界では、顧客目線とか、マーケットイン、とかいろいろな風説がある。
だが、真に何かを貫く商売人は、実は芸術家魂を備えた人なのかもしれない、と思った。


そして、自分も「そんな世界のどこか」に身を置き、生きてゆかねばならない。
人生とはなかなか味わい深いものである。


asahi.comより>

ジェット燃料を使う航空事業や発電でエネルギーを使う鉄道事業をともに「汚いビジネス」と呼び、06年秋には「両事業から受け取る利益はすべて、クリーン燃料の開発につぎ込む」と宣言した。10年で約3千億円の投資になる見込みだ。

投資先のひとつ、米ベンチャー企業ジーボ」は再生可能なバイオ燃料「イソブタノール」を開発する。「ヴァージン航空は5年以内にクリーン燃料で飛ぶ世界初の航空会社になる」と自らを鼓舞するように語る。

地域紛争の解決に向けて立ち上げたのは、年配者を意味する「エルダーズ」という国際人道組織。メンバーは、マンデラ南アフリカ大統領、カーター元米大統領、アナン前国連事務総長バングラデシュグラミン銀行を創設したムハマド・ヤヌス氏らノーベル平和賞受賞者がずらりと並ぶ。ジンバブエスーダンなど内戦の地に直接、和平を働きかけており、フリーの外交集団の様相を呈する。

「私の特技は優秀な人たちを説得し、集めること。企業経営でも人材を見つけ、世界で約300人の責任者に任せられるから、社会活動に注力できるんです」。エイズ撲滅でも、世界中の知見を集める組織の立ち上げを呼びかける。