藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

不気味な指標

昨冬ボーナス、40万円割れ 減少率は最大

「前年冬の実績に比べ9.3%減少した」という。
一人当たり40万円を切ったのは史上初と。(90年以来)

年度末の景色。


3月中は道路がとても混雑していた。
ここ数年でも驚くほどの渋滞ぶり。
タクシーのドライバーも首を傾げるくらい。
だが、繁華街は混んでいなかった。


正確に言うと、繁華街に「人は出ている」のだが、「お金を使う店」には人が「近寄っていない」ような現象。
例えば「スタバ」には空席はないのに、一杯800円の珈琲店にはお客がゼロ、とか。
自分の経験では、単価が5000円を超えるような飲食店で30日、31日と「客ゼロ」を経験。


普段はともすれば満席で、自分一名とて入れないような店がそんな状態だった。
ただ、それが何軒もあると、ちょっと異様な雰囲気である。

皆、本当にお金を使わなくなってきたのではないか。

という不気味な予感がした。
スタンドバーの混みっぷりをみながら、「本当の縮小社会」がいよいよ始まっているのではないか?
というよな「漁場の変化」を感じた年度末だった。
今日はお花見だけど、引き続きウォッチしてみようと思う。



<nikkei webより>

昨冬ボーナス、40万円割れ 減少率は最大
2月勤労統計  厚生労働省が31日発表した2月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、2009年冬のボーナスは1人当たり平均38万258円となり、前年冬の実績に比べ9.3%減少した。
40万円を割ったのは調査を開始した1990年以来初めて。
減少率も過去最大となり、家計の厳しさが改めて浮き彫りになった。



 冬のボーナスが前年を下回るのは2年ぶり。
業種別では飲食店・宿泊業の減少率が最も大きく、36.8%減った。
鉱業が23.3%減、製造業が14.8%減と続く。
企業業績の回復が遅れており、業績との連動性が強いボーナスが大幅に抑えられた。

 2月の現金給与総額(基本給に残業代や各種手当を含む)は前年同月比0.6%減の26万4456円で、21カ月連続で前年水準を下回った。
残業代などを含む所定外給与は1万7841円と同8.7%増え、2カ月連続で前年を上回った。
一方、基本給を示す所定内給与は同0.9%減の24万4247円だった。


 残業時間を表す所定外労働時間は11.4%増の9.8時間。製造業では13.6時間と54.6%増え、3カ月連続でプラスとなった。
1年前に大きく減った反動が大きいものの、改善傾向は徐々に強まっている。
雇用が増え始める目安といわれる15時間に近づいてきた。