藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

先進国の憂鬱。


アメリカの人口は三億一千万人(ずっと増加傾向にあるらしい)。
今現在、4360万人が困窮しているとの発表。つまり

7人に一人、は「生活困窮」していることになる。


94年以来の水準、とのことだが、そしてもちろん「有色人種への偏り」などの問題もあるだろうけれど、これもある「閾値」を超えると先進国としての「構造そのもの」が維持できなくなるのではないだろうか。
やはり産業構造が、既存の「20世紀モデル」では持たないことがはっきりしてきているように見えるのは自分だけだろうか。


夢の次世代エネルギーとか、国債頼みの補助金ばら撒き、とかではなく本当に構造を変えるための施策(そりゃ難しいだろうと思うが)を志向して行かねば、世の中がクラッシュしそうな雰囲気である。
GMが折角整理されたのに、そのまま再上場などしてもリストラされた人や設備の行き場がないだけなのは容易に想像がつく。



アメリカも日本もEUも、まだ本当の改革には向いていないと思う。
本当の変化はこれからだろう。


米国の生活困窮者、史上最悪の4360万人 人種で格差
【ニューヨーク=田中光】米国勢調査局は16日、2009年の生活困窮者が史上最悪の4360万人にのぼったと発表した。
米国全体に占める貧困率も08年の13.2%から14.3%に悪化、1994年以来の高水準に達した。

長引く不況の影響が響いており、10年はさらに悪化すると指摘する専門家は少なくない。
中間選挙を前に、オバマ政権と与党民主党に一層、厳しい風が吹きそうだ。


統計の貧困ラインは毎年、変わる。
09年は、4人家族の世帯収入で2万1954ドル(約187万円)、1人の場合で1万956ドル(約93万円)と設定されている。

統計によると、生活困窮者は3年連続の増加で、08年より380万人増えたという。

貧困率を人種別でみると、白人が12.3%だったのに対し、アフリカ系(黒人)は25.8%、中南米系(ヒスパニック)は25.3%と、人種間格差は小さくない。