藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

究極のCM。


先日、ニュースが見たくて、およそまともには7年ぶりくらいに民放テレビを見た。
いやはや刺激で、番組の映像は面白く刺激的だし、出演者や司会者も「これでもか」というくらい面白いことばかり連発するし、盛り上がったところでCMになるし、またそのCMの音の華やかで映像の派手なこと!


おかげであっという間に三時間ほどもワープ。
気がついたらもう夜である。
やはり民放には近づくまい、と思いつつCMを眺めていて思う。


今一番勢いのいいネット広告では「アフィリエイト型」の個別連動広告が主流である。

ただひたすら露出度が高く、「誰に対しても広く遡及する」ようなイメージ広告の方が下火になってきている。

ビールの新製品のCMを子供に見せてもしかたないからである。

大手の工夫


消費者金融のこと。
武富士のCMやプロミスのCMを見ていて、「まだ頑張って宣伝しているな」と思ったが、今やこれまで沢山借りていた人、は総量規制で借りれなくなり、また「借金のくせ」のない人はなかなか「借りはじめ」たりはしないものである。広告効果はずい分と薄れてきていて大変だろうな、と思っていた。


その次のCMは化粧品。
その次はリニューアルしたコーラ。
その次は高齢でも入れる損害保険。
その次はシャンプー。
その次はカレー。
その次は発泡酒の新製品。
その次は女性の生理用品。


と、ここまできて「何て俺には関係のないものばっかりか」と気がついた。
わずかでも興味をひかれたのは「発泡酒」のCMだけである。
あとは自分にはノイズであった。

単純な感想としては「もったいない」ことである。


デジタルテレビだから、その番組の視聴者の端末の前に「何者が座っているか」はある程度把握が可能である。
というか、自分なら割合進んで「自分の属性情報」を公開してもよい。


なぜなら「用無しのCM」を強制的に見させられるより、「どうせ見なければならぬなら、自分の関係するCM」を見たいのである。
アマゾンでは、一度購入した本の著者とか、テーマをプロファイリングして「お勧め」を広告してくる。
もちろんそれが気に入って、「好きな著者の新著」をその場で購入することも多い。


もしテレビラジオで、成果報酬型、とかあるいは視聴者別の「CM個別配信」ができれば、かなりの経済効果が期待できるのではないかと思った。
15秒スポットで「美味い肉の通販」とか「辛口の有機ワインセット通販」とか「スポット有料英会話」とか「鬼平犯科帳新作dvd」とかが立て続けに流されたら、相当自分は浪費してしまうだろう、と思うとちょっとサムい。


実現しないことを祈る。


カップルで見てたらどうするって?
それは「それに相応しい商品のCM」を流すようにすれば、経済効果は二倍である。