藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

貧困の増加。

世界レベルでは、まだ五人に一人が一日一ドル以下で生活しているという。
GDPトップのアメリカでは年収170万円以下の世帯人口が過去最多の15.1%と発表された。
一人当たり四十二万円。
一月三万五千円。
一日1200円である。

世界的にGDP成長がゼロに近くなっていて、つまり「総和」で下方に向かっている時代の到来である。

ところが、WHOの資料などを見ても、世界的に穀物が不足しているわけではなく、世界の穀物生産高は、人間一人当たり一日2760カロリー分!もあるという。


年収何ドル、という基準での判定を早々に取りやめ、カロリー計算や食料の廃棄率などを基準にせねば、低成長時代の貧困打開には糸口が見えない。
つまり「食べる以外のお金を稼ぐ」というこれまでのGDPの尺度では、数字は下がるしかなくなく、一見貧困は無くならないように見えるがそうではなく、「必要分以外」は流通させれば、まだまだ地球上に住みかはあるのだ、という見方をしたいものである。

それにしても地球上の適正人口、を見極めねばならない。
60億人は既に超過していないだろうか。

年収170万円以下4人家族、米で4618万人
【ワシントン=山口香子】米国勢調査局は13日、2010年の米国の貧困者の数が全人口の15・1%にあたる4618万人となり、1959年に統計を取り始めて以来、過去最多になったと発表した。
前年より260万人増えており、4年連続の増加となった。全人口に占める貧困者の割合も3年連続の上昇となった。経済の低迷を反映した形だ。

 米国では、政府が毎年収入の基準を定め、それを下回る収入の世帯を貧困層と定義しており、10年は、子供2人の4人家族で年収2万2113ドル(約170万円)が基準とされた。

(2011年9月14日10時48分 読売新聞)