藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

自分にとって大事なこと。

兵庫県上郡町長が、妻の介護をら理由に辞意を表明した。
他人が意見を差し挟む問題ではない。
だが、一つの「価値観」を示した政治家である。

責任がどう、とか言う前にそんなま「夫婦の価値観」を応援したい。
日本人は自分の所属するいろんなコミュニティを重視するあまり、最小単位である「家族」の絆を守りきれないことが多いと思う。

むしろ、自分に一番近い「家族」を優先しないことが美徳とさえされてきたと思う。
そんな意味もゼロではないが、家族の絆のリスク管理というか、「真に大事な時」を優先させつつ、周囲の社会とも上手く折り合って行けるような文化の形成がこれからは求められるだろうと思う。

有給休暇を取る社員を目の敵にする文化も古いが、これまたバースデーケーキを買うために早退する男性社員もちょっとバランスに欠ける感じもあるのである。
要は多様な価値観を受け入れる風土、が色んな解決策になるのだろうと思う。


「妻を介護」 兵庫県上郡町長が正式に辞意表明
病気で倒れた妻の介護のため辞職の意向を示していた兵庫県上郡町の山本暁(さとる)町長(72)は15日、町議会で「長年連れ添い、支えてくれた妻を介護するのは自分しかいない。身勝手と思われることも覚悟の上で町長の立場を引かせてもらいたい」と述べ、正式に辞意を表明した。

 すでに山本守一議長に退職申出書を提出、受理されており、任期を3年以上残して10月5日付で辞職する。山本町長によると、6月末に脳内出血で倒れた妻(62)は右半身と記憶に障害が残っており、自宅療養を望んでいるという。

 山本町長は兵庫県職員を経て18年の町長選で初当選。昨年11月、無投票で再選を果たした。