藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

大阪のねじれから。

大阪のリーダーは久しぶりに聡明で弁も立ち、リーダーシップもあるような印象だが、どうもクローズアップする問題がイデオロジカルな気がするのは自分だけだろうか。

君が代斉唱とか国旗掲揚とか。
また今回は維新の会と職員の間が猛対立している。

天下りはもう実質"あまりない"←あまり、て。から「条例化」は必要ない。」とか
職務違反をした職員への処罰の方法とか、教育委員の罷免とか。

大阪に行くたび、タクシーの中で会話する運転手諸氏の「政治的関心の高さ」には、関西を離れてから驚いたものだが、どうも今のリーダーの描く将来像がはっきりと見えてこない。
今一度100年後の関西圏/大阪を夢想して、一大絵巻を発表してはどうだろうか。
元々、第二都市としての底力はあったのだ。
一極集中の過程で、中央の真似ばかりしているうちに、実に個性の薄い、土地勘のない街になってしまった。

ローカル色を出しつつ、統合的な街づくりをしてもらいたいものである。

東京の町々も。

東京は元々山の手を中心に放射状に街が分散している。
池袋、新宿、原宿、渋谷、目黒、品川、新橋、銀座と、どこを取ってもそれなりに街の色は明瞭である。
ただ、まだ人口の多さに頼る集客、つまり「一極型」の恩恵に甘えており、ローカルに「強み」を発揮する努力は足りていないと思う。


銀座なども、メインの通りだけが休日に歩行者天国を実施しているが、あれを銀座一体に広げれば、たちまち"超巨大パル"が出現する。
街ゆく人が待ち焦がれているのに、道路には申し訳程度の数のベンチしかない。
車など通さなくていいから、大きなスジ、小さな小路をどんどん解放して憩いの場にすれば、まだまだ倍くらいの集客は見込めるのではないだろうか。
色んな規制もあろうが、今ある資源を使いながらやれることはまだまだある。

橋下派の陰山英男先生もキレた条例案「私やめます」
大阪府橋下徹知事が率いる地域政党大阪維新の会」が、20日開会の9月府議会に提案する職員・教育の両基本条例案を巡り、維新府議団と府職員の意見交換会が16日午後、公開で始まった。本来は知事をトップとする組織として議案を議員に説明する側の職員が、知事率いる政党の議員提案が自身に直接関わる切実な課題のため、攻勢に転じるという異例の構図。職員側は「条例は不要」と500項目を超える質問リストを作成するなど臨戦態勢で、白熱した“ガチンコ勝負”となりそうだ。


異例ねじれ構図


意見交換会は、議会では職員側の「反論」は認められないことから、橋下知事が「職員にも反論の機会を与えたい」と維新側に要請、実現した。職員の懲戒・分限処分基準を明文化した職員基本条例案は府総務部が、教育への政治関与を明記した教育基本条例案は府教委が、論戦に挑んだ。

総務部の小西禎一部長は冒頭、居並ぶ維新議員に「この条例が府職員の努力を促す内容になっているのか」と疑問を投げかけた。

総務部は、職務命令の常習的な違反者を分限免職する条項について「違反による公務への支障の度合いを考慮せず、一律に処分するのはおかしい」と批判。天下りの根絶について、公務員制度改革に取り組んだ結果「府の内部規定でほぼなくなっている。改めて条例化する必要はない」と条例制定に反対している。

一方、府教委は16日午前の教育委員会議で、教育基本条例案を議論。委員から「ちゃんと教育現場をみてこの条例案を出したのか」「(条例案には)根本的に同意できない。横暴としかいいようがない」などと批判が噴出した。

橋下知事の肝いりで教育委員に就任した陰山英男委員は「知事の意向を受けた方が委員をやるわけですよね。私やめます。できませんよこんなの」。別の委員からも「(教育委員)総辞職しかないんちゃう」などの意見が相次いだ。

府教委側は、条例案が定める教育委員の罷免について、現行法が心身の故障で職務遂行が困難な場合などに限定していることから「教育行政の政治的中立正を侵す」と指摘。3年連続定員割れとなった府立校を統廃合する規定は、学校設立の経緯を考慮していないなどと反発を強めている。