藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

そこがゴーマン。球団がまだ欲しいですか?

ソフトバンク楽天など、新興のIT企業がこぞって「球団獲得」に動いた。
今また横浜の売却問題ではゲームメーカの雄DeNAが取り沙汰されている。


実に不思議で仕方ない。
なぜ今プロ野球なのか。
自分がもう何十年もプロ野球ファンではないから、だけが解せぬ理由ではないだろう。

けれどこれが相撲でもアメフトでもサッカーでも、また社会人ラグビーでも、「何か違う感じ」がするのはじぶんだけだろうか。

何か"イケてない感じ"はしないだろうか。

旧感覚。

まだまだ国民の一番の感心ある娯楽としては野球はトップクラスなのかもしれない。
けれど、そんなことではなく、「そういう人気スポーツのスポンサード、を通して認知を深める」というやり方そのものが古い、と思えて仕方ないのである。

旧態の考え方を打ち破って、まったく新しい新天地を切り開いた彼らが、旧勢力の象徴である「メディアやインフラ系企業の宣伝方式」を踏襲してどうするのか。

しかも、中日のオーナー様は売却先について「公序良俗に反しないところ」と説明したという。

公序良俗て何か。
反するところ、とは、今巷で事業を営んでいる「どんな企業」を指すのだろう。
営業許可を正式に取得しているパチンコや風俗業は「公序良俗に反する」のだろうか。
反社会勢力ならいざ知らず。
その発言のアナクロニズムにはあいた口が塞がらない。


もっと「全く新しい発想と訴求」をできるようなことにお金は使うべきではないか。
ソフトバンクは、○○地方の分権自治を応援します」とか、
楽天は、無報酬で新しいSNSの普及のために貢献します」とか、"それなりにカッコいい宣伝の仕方"もあろうというものである。

それが揃いもそろって、メディアの株買収とか、スポーツ関係の露出といった風では情けない。
ビジネスでは突出した企業たちだけに、これからの広告宣伝についても、ぜひクリエイティブな表現方法を考えていただきたいと切に思う。


公序良俗に反しないところ」横浜売却でTBS
中日の白井文吾オーナーは19日、横浜球団の売却問題関連で、球団を保有する東京放送(TBS)ホールディングスから、数日前に交渉相手などについて説明を受けたことを明らかにした。


オーナーは具体的な相手先名を明らかにはしなかったが、TBS側は「公序良俗に反しないところなので、よろしくお願いします」などと説明したという。

オーナーは「公序良俗に問題ないなら異論はないが、判断材料がないので、いいとか悪いとか、今の段階では言えない」と話した。

横浜球団の売却先としては、携帯電話向けゲームサイト「モバゲー」を運営する「ディー・エヌ・エー」(DeNA・本社東京)が、TBSと交渉中であることを明らかにしている。

(2011年10月20日09時21分 読売新聞)