藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

オールスターの憂鬱。


オールスターゲームの放映権が一億を切るという。
三割以上のダウン。
こちらも旧勢力だろう、古き良きプロ野球も凋落著しい。
ゆくゆくには、アメリカと完全合流するか、アジア圏へ拡大するかしないとジリ貧かなと思う。


その発祥がアメリカだけあって、現地の野球はまだまだ人気。
秘密は「地元との密着」にあるらしい。
地元チームを贔屓にする人たちは「球団のオーナー企業がどこか」などは意に介さず応援している。
日本のようにスポンサー名を冠して、いちいち「読売」とか「楽天」とか言わないのがいいようである。


Jリーグなどでは地元密着型のチームが成功しているとも聞くが、球団がオーナー(会社では株主だね)ばかり見て、観客や地元を見ぬというのでは「構造自体」がマズい。
より優秀な選手を集め、海外と交流し、何とか存続を図ろうというのでは日本のプロ野球の「経営体質」が変わっていかないだろう。


経営はそのコンセプトに源がある。
日本プロ野球会社、のコンセプトを再構築してはいかがだろうか。

プロ野球球宴テレビ放映権料 1億円の大台割る 不況の影響など


プロ野球のオールスター戦のテレビ放映権料(地上波)が、1億円の大台を割り込むことが11日、わかった。
関係者の話を総合すると、今年の放映権料は8000万円。
不況の影響や近年のテレビ視聴率の低迷を受け、昨季の1億2000万円から大幅ダウンとなった。

 球宴を主催する日本野球機構の収支報告から推計すると、2000年以降、球宴のテレビ放映権料は1億2000万円で推移してきた。

 しかし、2001年以降は、関東地区でのテレビ視聴率が20%を超えたことは一度もなく、昨年は第1戦が11・4%、第2戦が11・3%(ビデオリサーチ調べ)と低迷。
経営が苦しいテレビ局側が、費用対効果の観点から値下げ圧力を強めていた。
1億円の大台を割り込むのは、1990年以来とみられる。


 5年目を迎えた交流試合も下落の要因。かつてはセ・リーグパ・リーグのスターによる対決の場は、球宴日本シリーズに限られていたが、最近は交流戦で真剣勝負を見ることができる。
在京キー局幹部は「これだけ交流戦が定着すると、以前ほどオールスターに魅力はなくなった」と話す。機構としては値下げは避けたかったが、こうした理由からダウンを受け入れざるを得なかった。


 球宴日本シリーズと並ぶ機構の収入源であり、放映権料のダウンは大きな痛手。
来年は今年と同じセ・パ対抗形式で2試合の開催が決まっているが、再来年以降は、今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で死闘を演じた韓国のオールスターチームを招くなどして、てこ入れする案などが浮上している。


 今年の球宴は、第1戦が7月24日に札幌ドーム(テレビ中継は日本テレビ系列)、第2戦は同25日にマツダスタジアム(同TBS系列)で開催。
放映権料は下落したが、入場券は2試合とも完売が見込まれている。
機構関係者は「チケットが(ペナントレースと比べて)高額なのに、まだまだファンのニーズは高い。
視聴率が低いのは関東地区だけであり(放映権料のダウンは)残念だ」と話している。