携帯電話が初めて商品化されたころの話は先日書いた。
意外に反響の声をもらったが、それにしても今は昔。
「携帯電話がポケットサイズになる」ということすら想像外だったのに、今はパソコンの存在にも疑問が湧いてきた。
スマートフォンがOSを搭載する"小さなパソコン"を標榜してから、もう「パソコン」の定義は「あってないようなもの」になってしまった。
もう「OSを搭載している」とか
「入出力のインターフェイスを備えている」とか
「ネットワーク機能を備えている」とか
「通信速度がメガBPSを超えている」とか、
あと「大きさがどのくらい」とかいうカテゴリーでしか商品の区別はなくなってしまった。
もうタブレットかスマホか、ガラケーかワンセグ端末か、デジカメか電話か、という垣根が消滅するだろう。
「そのデバイスは高速度通信が可能ですか?」とか
「そのデバイスは表示解像度が2000dpi以上ありますか?」とか
「そのデバイスの音質は25000Hzまでカバーされていますか?」とか
携帯端末はそのうちに性能本位で選択されるに違いない。
思えば究極のネットワーク社会とは、「そんな端末の携帯社会」だったようである。