*[ウェブ進化論]ホワイトカラーのあぐら。
以前、自分の仕事の中で「アルゴリズムで解決できないものはあるだろうか?」という記事を書いたことがある。
それは「アルゴリズムでできる仕事はいずれなくなる」という報道を見たからだった。
会社を作った頃から「これから雇うスタッフに説明するため」によく「仕事の意味」について考えていた。
コンピュータのプログラミングという仕事だって「世の中の分業の一つなのだ」と思いついてからはずい分と自信を持って話ができたと思う。
そしてその"分業"がどんどんアルゴリズムに置き換わろうとしている。
特にホワイトカラーの人は、これまで「ひと対ひと」でいわば聖域だったところと言えるだろう。
しかしご存じのようにホワイトカラーの仕事って大部分が「ほうれん草」であって、実はせいぜい「調整ごと」程度のことしかしていない。
思えばここ50年くらいはコピー機とワープロ、そして電子メールが整って「ほうれん草」が早くなったくらいの「スピード的な変化」ばかりだった。
いよいよそんなホワイトたちに「質的変化」がもたらされることになって、ようやくかいな、という気持ちの人も多いのではないだろうか。
人が判断すると言っても「撤退か継続か」とか「新規参入か見送りか」とかいうのだって自分たちは、もっともらしく考えているような顔をしているが、本当はいろんなデータをコンピュータが抜けなく分析した方がいい結果になるだろう。
(つづく)