藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

生きものがかり。

年末ギリギリにピアノの調律をお願いした。
冬になってずい分と音が狂ってきたな、と思ってのことだったが、早めの健康診断の結果はわるかった。
というか、「今来なければ最悪の事態になっていたかも」というドクターの診断。

問題は"湿度管理"だった。
マンションは密閉性が高く、湿度がとても低い。
自分の部屋も常時20%台で、これはピアノの「共鳴板」にはとてもよくない状態だという。

結局、部屋の常態の温度管理をどうするか、という課題を残して応急処置は済んだ。
ピアノの弦を張っている鋼鉄のピンは、ピアノの土台のフレームの「鋳物」に刺さっているのだとばかり思っていたら、鋼鉄のフレームはあくまで補強でしかなく、ピアノの弦を支えているのはその裏の木材なのだという。

弦を張る土台の木とか、その裏にある共鳴板が割れてしまえばそのピアノはほとんどお終いだという。
電子楽器と違い、アコースティックは扱いが難しい。
まったく生き物のような存在なのだ、とあらためて反省した。

結局、内部にペットボトルの水を置いたり、応急処置をして様子を見ることになった。
もう相棒のペットがいるくらいのつもりで自宅のことを気にしながら過ごしたいと思う。