結局は「継続は力なり」という金言に集約されることになるのだけれど、そんなことの「質」の話。
何か一廉(かど)のスキルを習得するには、何かしらの「基礎錬」が必要になることは、多くの人の異論のない所である。
数十年前は「スポ根」などと言い、ひたすらウサギ跳びだの、グラウンド全力疾走だのが流行ったが、最近は筋肉とか持久力などについてもずい分科学的になってきて、昔のようなちょっと筋違いの根性論は聞かれなくなっている。
ただ何かの技とか芸を習得する時、いやもっと広く自分の人生の「仕事とか人間関係とか、趣味とか」といった重要な分野についても「基礎錬」は必要なのだと思う。
その基礎錬は「効果的なもの」でないと徒労ばかりに終わることもある。
継続は力なり、だけれど例えば自分の限界をはるか下回るような基礎錬ばかり繰り返しても力は伸びない。
またあまりにオーバーな目標を立てても続かない。
目標を立て、実績を出す巧者はそんなあたりのバランス感覚が優れているのだと思う。
つまりは目標を適切に設定できるかどうか、は実現のための重要なスキルなのである。