藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

習慣をデザイン

*[七つの習慣]努力不要。
日経産業、谷間真さんのコラムより。
自分たちは初期費用、とか着手金とか、手間とか「〇〇不要」という言葉に俄然弱い。
どんどん怠惰になっていくようだが、それは実は逆に利用できるという大事なお話。
体の習慣は「思考の習慣」から来るという。
考えてみればその通りだ。
思考し、意思決定せねば体は変わりようがない。
習慣は意識的に考えることもなく発生する行動で、努力を必要としない。目標達成に必要なのは習慣というプログラムの設定だ。目標達成に必要とされる継続的な努力も、チャンスを的確につかむ決定も、意思だけでは説明できない習慣によるものかもしれない。
何となく朝体操するとか、夜ストレッチをするとか。
安直な健康法やビジネスをつまみ食いするのではなく、どこに目標をおくか。

習慣を変化させることが第1段階。そして努力が不要なほど継続が容易になり、長期間の継続による熟練とチャンス到来で目標を達成するのが第2段階だ。これらをイメージするのが秘訣だと思う。

さらっと書いてあるが改めて、さて何を習慣にするかと「習慣のデザイン」をしてみるのはどうだろうか。
結果がまったく変わるかもしれない。
 
 
良い結果は良い習慣から

SmartTimes セントリス・コーポレートアドバイザリー代表取締役 谷間真氏

2020年2月28日 4:30
 
習慣とは、狭義には長期間繰り返すことで日常の決まりのようになった行動とされるが、私は、人のほとんどの思考、感情を含んだ行動や人間性、価値観まで習慣により成立しているという考えに至っている。

 
1971年生まれ。京大卒。公認会計士。2002年にIPO支援コンサルタントとして独立。07年から上場企業の経営者を務め、11年からシンガポールでも活動。13年にIPOビジネス再開
 
習慣は意識的に考えることもなく発生する行動で、努力を必要としない。目標達成に必要なのは習慣というプログラムの設定だ。目標達成に必要とされる継続的な努力も、チャンスを的確につかむ決定も、意思だけでは説明できない習慣によるものかもしれない。
 
良い習慣が身に付いていれば、努力することなく、当然に良い行動を取ることとなる。悪い習慣が身に付いていれば、いくら努力をしても、知らず知らずに悪い行動を取ってしまう。
 
私は多くのプロジェクトに同時並行的に関与する中で、客観的な目線でプロジェクトに不足している自分の果たすべき役割を見つけ、目標達成に貢献する仕事のやり方が習慣となっている。単一の組織に集中すると、目標達成への執着心が強すぎ、チームワークを乱す悪い習慣が顔を出す。
 
こんな習慣は自由を好み、束縛を嫌った学生時代に形成された。そして就職しない意思決定につながり、ビジネスの実践で固定化された。私のビジネスは多くの企業の社外役員や顧問として成長に貢献するモデルとなり、自らの事業を成長させるという考えや単一の企業にコミットすると悪いことが起こるという思考の習慣に縛られている。
 
それでは意思には何もできないのか。強い意思は、習慣というプログラムを変更する際に重要だ。習慣を変更するときに表れる症状は緊張・不安や三日坊主だ。習慣は変更されることを嫌い、阻害するように身体や感情に影響を与える。
 
人前で話すことが苦手という習慣が身に付いている人がプレゼンテーションするときには緊張で発汗などが起き、さらに苦手だという習慣を固定化させるように働く。強い意思で習慣による阻害を乗り越えて話す機会を経験し続けると、習慣が変化を起こし、人前で話すことが何ともなくなる。三日坊主も同じように元の習慣に戻す力が働き、変化を阻害する現象だ。
 
習慣を変化させるには、継続し定着させるしかない。自転車に乗れるようになったときをイメージしてほしい。自転車で遠くに行きたいという意思から転びながら挑戦し続け、知らない間に乗れるようになる。
 
目標達成のため人生を変えたいと考える人は、努力したことで結果が出るという短絡的な考え方を持つべきではない。強い意思で変化を嫌う習慣による阻害を乗り越え、反復継続を実践すべきだ。習慣を変化させることが第1段階。そして努力が不要なほど継続が容易になり、長期間の継続による熟練とチャンス到来で目標を達成するのが第2段階だ。これらをイメージするのが秘訣だと思う。
 
日経産業新聞2020年2月26日付]