藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

殿堂入り。

社会ではしばしば、定年や子会社出向をした人のことを「一丁上がり」などと言う。

既に、ある一つのゴールには到達してしまった人のことを言うのだが、あまりいい意味には使われていない。

野茂氏が最年少で殿堂入り、というニュース。
殿堂ってなんだっけと。wikiより。

殿堂(でんどう)とは、

一般に大規模でかつ豪華・壮麗な建築物。
特定分野における中心的な機能を有する建築物や場所。
特定分野に功績のあった人物を記念するための施設・場所。本項で詳述。

殿堂(でんどう、hall of fame)とは、ある分野において特筆すべき業績を残した個人もしくは団体の栄誉を称える目的で設立される博物館、顕彰館をいう。名誉殿堂、ホール・オブ・フェイムとも呼ばれる。

元々は建築物のことだった。
今はリアルの建造物よりも名誉の象徴、のような感じが強い。
で、それはともかく。

何かいつも「殿堂」という言葉に感じていたこと。
それは「権威」である。

【権威】
1 他の者を服従させる威力。「行政の―が失墜する」「親の―を示す」
2 ある分野において優れたものとして信頼されていること。その分野で、知識や技術が抜きんでて優れていると一般に認められていること。また、その人。オーソリティー。「―ある賞を受賞する」「心臓外科の―」

権威とは、一意には服従の力、だったのか。
で「○○の殿堂」と聞くと、その業界の必死さというか、いわゆる"権威づけ"を酷く感じてしまう。
つまり「業界の自画自賛ぷり」を感じ取ってしまうのである。
業界を代表し、その業界の「権威」となること。
これはある面「一丁上がり」である。
お偉いさん、ではあるのだが、もう現役ではない。
どちらかというと守旧派、業界の保護サイドに回る人たちのことである。
自分も殿堂入りはしないけれど、そう遠くないいつかには「一丁上がりになるのだ」と思うと少し寂しい気がする。
一線で働けるうちがやっぱり花だな、と思うのである。

野茂氏が野球殿堂入り最年少45歳4カ月 秋山監督、佐々木氏も

今年の野球殿堂入りが17日、東京都内の野球殿堂博物館で発表され、競技者表彰のプレーヤー表彰として、日米通算201勝で日本選手の米大リーグ移籍のパイオニアとなった野茂英雄氏(45)、西武とダイエー(現ソフトバンク)で中軸打者として活躍したソフトバンク秋山幸二監督(51)、日米通算381セーブの佐々木主浩氏(45)が選ばれた。

 野茂氏は史上最年少となる45歳4カ月での選出で、候補者の資格を得た1年目に殿堂入りするのはビクトル・スタルヒン氏(故人)、王貞治氏に次いで3人目。1990年にドラフト1位で近鉄入り。大きく腰をひねる独特の「トルネード(竜巻)投法」で三振を量産して「ドクターK」の異名を取り、1年目から最優秀選手(MVP)、新人王、沢村賞などに輝いた。

 95年に大リーグ、ドジャースに入団。オールスター戦に先発登板し、新人王や最多奪三振を獲得するなど移籍1年目から活躍した。メジャー通算123勝。