藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

全く新しいものさし。

「この1年で世界の市場の動きを捉える指数がほぼ50万増え、総数は370万種を突破した」という。

「債権市場の指数や、環境、社会、企業統治への取り組みを評価するESG投資のベンチマーク(指標)が急増しているためだ。」
とは言うものの。
指標が多すぎやしませんか。

20年くらい前に「企業は誰のものか?」と盛んに議論された時に「環境貢献度」があればいいのに、と思った。
それが現実になっている。

これからは「稼ぐ」だけではなく「つなぐ」とか「知り合う」とか「助け合う」とか「参加する」とかの指標が具体的に出でくるだろう。

「巨大」で「強く」て「支配的」なことが、今ひとつ「これからの興味ではなくなった世界」は一体どんな価値観で動くだろうか。
これからの指標を、自分たちは考えておかねばならないだろう。

ESG投資普及で市場分析指数370万種に
この1年で世界の市場の動きを捉える指数がほぼ50万増え、総数は370万種を突破した。債券市場の指数や、環境、社会、企業統治への取り組みを評価するESG投資のベンチマーク(指標)が急増しているためだ。

株式指数が減るなか、債券指数は急増している(S&Pのモニター画面)=ロイター
パッシブ投資(株価指数に連動する運用実績を目指す投資手法)の人気の高まりを受けて、中国の中小企業からアフリカの債券デリバティブ金融派生商品)、音楽配信業界、キリスト教カトリック教会の価値観に従う企業に至るまで、様々な分野の指数が生まれている。
その結果、インデックス・インダストリー・アソシエーション(IIA)の第2回年次調査によると、2018年1〜6月に世界全体で新たに43万8000の指数が登場し、総数は12%増加して373万種となった。IIAはMSCIやS&P、ダウ・ジョーンズ、FTSEラッセルなどベンチマーク大手14社からなる業界団体だ。
■「債券市場で新指標続々」
「我々は昨年、史上初めて指数の全体像を数値化できた」と、IIAのリック・レディング最高経営責任者(CEO)は話す。「その基準線に照らして、投資家がもっと細かいベンチマークを求める債券市場でたくさんの新指数が出てきている。本当に興味深い」
株価指数が3%減の300万種強になる一方で、債券指数は急増して全体の約16%を占めるようになった。
ブラックロックやステート・ストリートなど、パッシブ投資ファンドを提供する多くの会社にとって債券が焦点となっている。
これまでインデックスファンドや上場投資信託ETF)は主に株式で運用され、債券パッシブファンドは立ち遅れていた。だがブルームバーグのデータによると、18年に入って債券ETFは、ETF全体の伸びが鈍るなかで1000億ドル(約11兆3500億円)超の資金を引きつけている。一部の有力アナリストは債券インデックスへの大きな転換を予測している。
インデックス業界最大の成長分野は、ESGの基準に照らして企業の実績を追い、重み付けをするベンチマークだ。
年金基金などの機関投資家が、銃器製造のような物議を醸す分野の企業への投資を断ったり減らそうとしたりするなか、ESGは世界の資産運用業界で最大のトレンドの一つとなった。
IIAによるとESGの指数は1〜6月に60%も増加した。「投資家はさらに選択肢を求めている」とレディング氏は話す。
By Robin Wigglesworth
(2018年11月15日付 英フィナンシャル・タイムズ紙 https://www.ft.com/
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