藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

わが訃報。

エンディング、といういかにも軽そうで、けれどあまり話題にしたくない言葉がずい分と定着してきている。
エンディング・ノートというのは自らの死後、「どのように扱われたいか」を事細かに残っている人に伝えよう、というものだが、どうも生前から一生懸命取り組むのには抵抗があるものだ。

そんな中ヤフーが「Yahoo!エンディング」をリリースしたという。
最大200人の知人に、「私は亡くなりました。」とe-mailを送ってくれるというのだ。
月額利用料は180円なり。
リアル世界同様、ネットでも本人が亡くなった場合、相続人に然るべき手続きが必要だが、まだ整備はほとんどされていない。
親しい人との交流という意味ではもうずい分前から「郵便媒体」よりもe-mailが勝っている。
すなわち生存情報とか意思疎通の緊密さでは、すでにネットがリアルをしのいでいるのだと思う。

翻って、それならば。
Yahooを利用して「私は○月△日に永眠しました。」「ついては皆様に感謝と助言のメッセージを」というようなサービスはこれからが主流になる可能性が大いにある。

むしろ、遺言や日常生活では後世に伝えられないことを、クラウドに蓄積して中身の濃いものにできるかもしれない。
Yahoo!エンディングはこれから大化けするかもしれないと思った。

あなたの死も通知「Yahoo!エンディング」
2014年07月15日 10時03分

ヤフーは14日、生前に死後の準備を進める「終活」を支援するインターネット上のサービス「Yahoo!エンディング」を始めた。

事前に登録しておけば、ヤフーが利用者の死亡を確認すると自動的に有料サービスを停止し、個人データを削除する。

 自分が死亡した時には、事前に用意したお別れのメッセージを、メールアドレスを登録しておいた知人ら最大200人に自動的にメールで送る。伝言の保管料は月180円(税抜き)。

 ネット上で葬式の見積もりなどもできる。

 これまでは、利用者が亡くなった時には、遺族がネットサービスの停止をヤフーに求めても、なりすましかどうかの確認が難しかった。ヤフーは、自治体が発行する「火葬許可証」を葬儀会社から取り寄せ、死亡を確認する。遺族は、葬儀会社に連絡をする以外に手続きの必要はない。

2014年07月15日 10時03分 Copyright